ソフトバンク・和田毅投手(41)が29日の広島戦(ペイペイ)で左足をつった影響で緊急降板した。

 日米通算150勝がかかったゲーム。ベテラン左腕は初回からエンジン全開で飛ばした。先頭・野間の4球目で、41歳にして自己最速を更新する149キロをマーク。その後もキレのある真っすぐで押して、序盤3イニングを1人の走者も出さないパーフェクトの内容で抑えた。

 快調な投球に異変が起きたのは4回だった。一死一、三塁からマクブルームを右飛に打ち取り、本塁べースカバーに入った直後に左ふくらはぎを気にするそぶりを見せた。治療のため一度ベンチに退き、再びマウンドに戻ったが、投球練習2球目で今度は左太もも裏に異常を訴えて顔をゆがめた。結局、3回2/3を2安打無失点。投球内容も良く、メモリアル勝利の可能性が高かっただけに、無念の降板となった。

 和田は降板後、球団を通じて「初回から状態はすごく良かった。でも足がつってしまい、チームにも(スクランブル登板した2番手)松本にも迷惑をかけてしまった。次の登板に向けて、しっかり体の状態を整えてチームの力になれるように頑張ります」とコメントした。

 藤本監督は試合後「間を開けたら大丈夫でしょう」とし、次回登板については「(1回)飛ばしたら(6月7日からの)阪神戦、ヤクルト戦あたりでいける」と見通しを語った。