新派女優の高橋よしこさん(本名高橋慶子=たかはし・よしこ)が24日、都内の病院で老衰のために亡くなったと30日、松竹が発表した。85歳。宮城県出身。葬儀は近親者で行われた。

俳優座養成所の7期生で、1959年(昭34)に劇団新派入団。初代水谷八重子に師事した。水谷の弟子として薫陶を受け、多くの舞台で活躍した。「女優」「明治の雪」「明日の幸福」「鹿鳴館」などで当たり役も多く、存在感のある女優として舞台を支えた。

最後の舞台は21年8、9月の新橋演舞場・大阪松竹座「老後の資金がありません」だった。

受賞歴は松竹社長賞、国立劇場会長賞、北條秀司賞、新橋演舞場賞など。