今年1月に「塞王の楯」で直木賞を受賞した作家今村翔吾氏(37)が30日、滋賀・守山市から118泊119日の全国「まつり旅」に出発した。

直木賞受賞のお礼を兼ね、ノーギャラで一度も家に帰らずワゴン車に乗り、総走行距離1万2000キロ、47都道府県の学校や書店などを巡る。2015年から18年まで発掘員として勤務していた守山市立埋蔵文化財センターで出発式を行った。「歴史を紐解き、想像する楽しさ」というタイトルで講演会を行い、宮本和宏守山市長(50)から「ふるさと大使委嘱状」の交付を受けた。

たくさんの市民の拍手に送られ車に乗り込んだ今村氏は「こんなにたくさんの方に祝福してもらい、最高です。これから9月24日の山県・新庄市まで突っ走ります。今日は地元からパワーをもらいました」と笑顔を見せた。