俳優古田新太(56)が30日、東京国際フォーラムで行われた第31回日本映画批評家大賞授賞式に出席し、主演男優賞を受賞した。

受賞作は松坂桃李とのダブル主演映画「空白」(吉田恵輔監督)で、万引発覚が引き金となって命を落とした娘の無実を証明するべく奮闘する父親、添田充役を演じた。古田は「場違いなのではないかと非常に緊張しております。撮影中に監督とずっとお酒を飲みながら『ほめられたいね』と言い続けてきました」と語り「監督、ほめられたよ」と笑顔でトロフィーを掲げた。

芝居については「監督に言われた通りやりました。イエスマンなので。そこは違いますとか1回も言ったことないです」と笑わせた。共に主演を務めた松坂については「毎晩のように飲んでいましたが、桃李が1回も来てくれなかった。本当に嫌われているのかなと思いました。ちゃんとしているんですよあいつ」と古田らしく語り、またも会場の笑いを誘っていた。

同賞は映画評論家のみで賞を決定する映画賞で、91年から開催されている。主演女優賞は映画「由宇子の天秤」の瀧内公美が受賞した。