アイドルグループ「SKE48」の須田亜香里(30)が30日、SKE48劇場でグループから卒業することを発表した。「〝アイドル・須田亜香里〟では、味わい尽くせなかった人生を〝人間・須田亜香里〟として、人生を本当に味わい尽くしてみたいって思ったからです」と卒業理由を語った須田は、9月30日でアイドル活動に終止符を打つ。

 2018年のAKBグループ総選挙で2位になるなど、グループを代表する人気メンバーの須田だが、関係者の間では「SKE48史上最もグループに貢献したメンバー」とも言われていた。

「須田さんと仕事をすると帰った後にいつも楽屋にスタッフへのお礼の手紙が置いてあるんです。あいさつもしっかりしてるし、常に笑顔。須田さんのいるグループということでSKEさんとのお付き合いも増えていきましたね」(在名テレビ局関係者)

 ファンと同じように仕事先でも神対応。その姿勢は後輩メンバーにとっても最高のお手本となっていた。

「須田は仕事先やメディア取材ではいつも相手に『どうでしたか?』と感想を求めたり、コミュニケーションを取っています。その姿を見ているので(須田がリーダーを務める)チームEのメンバーも同じように行動するようになりました。実はリーダーになるときに須田は『私なんかにはできない』と断っていたんです。だけどチームEのメンバーの個性が強くなったのは、後輩の個性を尊重してきた須田のおかげ。後輩にいい影響を与えたのはでかいですね」(SKE関係者)。

 13歳のセンター・林美澪をはじめ熊崎晴香(24)、末永桜花(20)、浅井裕華(18)、菅原茉椰(22)ら同じチームEの後輩メンバーたちは須田の背中から多くのことを学んでいた。

「20代後半あたりは『若手に道を早く譲った方がいいと思う』とか『早く辞めてほしい』とか…。そういう声につらいなって思うこともあったんですけど、今は幸せなことにファンの皆さんから『ずっとSKE48でいてほしい』という言葉を言っていただけるようになって、ここまでやってきた意味があったなと感じることができました」

 30歳までノースキャンダルを貫いた名古屋のトップアイドルは後輩の育成面でも大きな力を発揮していた。