日本代表MF鎌田大地(25)が今夏に〝究極の選択〟を迫られそうだ。今季はEフランクフルトの主力として大活躍。優勝した欧州リーグ(EL)ではチーム得点王となる5ゴールをマークするなど、強烈な存在感を発揮した。

 クラブとしては来季限りで契約が切れることもあり、評価が急上昇している今が最高の〝売り時〟。イングランド・プレミアリーグのトットナムやスペイン1部セビリアなど強豪が獲得に関心を示しており、鎌田にとってもステップアップの大きなチャンスだ。

 ただ、30日に取材に応じた鎌田は今夏の移籍について「ここ数年間、フランクフルトはドイツの中でもすばらしい成績を残しているし、CL(欧州チャンピオンズリーグ)も出られる。ぶっちゃけ、フランクフルト以上を探すのはより一層難しくなる」と悩める心境を吐露。クラブで確固たる地位を築き、EL優勝で来季のCL出場権も得たため、無理をして新天地を求める必要もないというわけだ。

 実際、CLに出場することで、さらに大きな未来が待ち受けている可能性もある。欧州組の選手も担当するある代理人は「CLで印象的な活躍をすれば、MF南野(拓実)がリバプールに行った時のように、ビッグクラブから声がかかることもある」と指摘。欧州の大舞台で輝けば、一気に超名門クラブへの飛躍も可能というわけだ。

「契約も残り1年なので、いろいろ考えて行動しないと」と鎌田。今夏に強豪を選ぶのか、1年待って世界的な名門を狙うのか。サッカー人生を大きく左右する決断となりそうだ。