名古屋競輪のミッドナイトは6月1日にスタート。ガールズケイリンは太田美穂(25=三重)と吉村早耶香(24=静岡)を中心にⅤ争いを展開する。

 太田は前回福井を走り、決勝は坂口楓華(24=京都)、尾崎睦(37=神奈川)、吉川美穂(29=和歌山)と強敵揃いだった。

「必死で駆けました。どうせまくられると思ってましたけど」

 吉川を叩いて先頭に立つと持ち前の粘り脚を発揮。尾崎と坂口の強襲を振り切ってゴールを駆け抜けた。見事な逃走劇を演じて「調子はだいぶ良かったです」とドヤ顔を見せた。

 5月に師匠の萩原操(58=三重)が突如、引退した。「競輪場にいつもいるお父さんって感じだったので」と戸惑いは大きい。「福井が終わってから連絡しました。そういうレースを続けていけって。最後のアドバイスですね」とさびしそうに話したあと、「新人も出てきたので、自分のレースをしていかないと」。先輩選手の責任として、手本を見せていくつもりだ。