中日・立浪和義監督(52)が31日、名古屋市内の病院で検査を受けて「左ヒザ前十字靭帯(じんたい)不全損傷」と診断された高卒3年目の石川昂弥内野手(20)について言及した。

 27日のオリックス戦(京セラ)で三ゴロを放ち、一塁へ駆け込んだ際、それた送球を受けた一塁手との交錯を避けようとしてバランスを崩してしまい、左ヒザを負傷して途中交代。29日に出場選手登録を抹消された。

 石川昂の状態について指揮官は「靱帯が切れているとか、すぐ手術をしないといけないという状態ではない。ただ、ヒザは本当に複雑なところでもあるので。これからまた急いで練習したりして切れてしまったりすれば、本当に1年近く棒に振ることになる。まず1か月様子を見ながら、検査もしっかりしながら、どれくらいで復帰できるかこれから決めていきたい」と渋い表情を浮かべる。

 その上で「もちろん、今年中に復帰できれば一番ベストだが、まだまだこれからの選手ですし、ケガをして試合に出られないことは痛いですけど。本人が一番悔しい思いをしているでしょうけどね」と気にかけている。

 しかし、ケガの要因となったプレーについて「あそこで(一塁ベンチ側に)逃げてしまって、そのまま真っすぐに走っていけば、ケガをしなかったと思う。逃げて自分がケガをしているようでは非常に悔やまれますよね。あの状況だと、相手がケガをしてしまってもおかしくないようなところに出てきていたので」と解説する。

 さらに「1年目から長期離脱していて、去年は骨折ですよね。ケガがあったりする中で、ケガをしようと思ってしている訳ではないですけども、何か自分の中でも変えていかないと同じことを繰り返す。いくら才能があってもケガしてしまうと試合に出られない」と苦言も忘れなかった。