エンゼルスの大谷翔平投手(27)は31日(日本時間1日)に敵地ニューヨークでのヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場し、4打数1安打、1二塁打だった。打率2割4分9厘。チームは1―9で大敗し、連敗は今季最長の6となった。

 大谷の打球が鮮やかに右翼線を切り裂いたのは0―5の6回二死無走者だった。相手先発の左腕モンゴメリーと3度目の対戦。カウント2―1からの4球目、外角低めのチェンジアップをバットの先で捉えてフルスイング。強烈な打球が右翼線を転がる間に楽々、二塁に達した。

 大谷が中堅へ打ち上げた大飛球に敵地のファンがどよめいたのは初回一死無走者だった。モンゴメリーがカウント1―2から投じた4球目、93・3マイル(150キロ)の外角高め直球をフルスイングした。角度35度、打球速度107・6マイル(約173キロ)で打ち上げた白球は中堅後方へ一直線に伸びた。中堅手ジャッジは打球を見ながら背走し、フェンス際でグラブを差し出しながらジャンピングキャッチ。超美技で本塁打をつかみ取られた。飛距離413フィート(約126メートル)で、中堅が深いヤンキー・スタジアムでなければほぼ本塁打だ。

 0―5の4回先頭はカウント2―2から真ん中低めのシンカーを自信を持って見送るも判定は「ストライク」で見逃し三振。1―7の8回一死一、二塁は2番手の右腕カストロと対戦。初球の外角低めシンカーをすくい上げるも浅い中飛だった。

 1日(同2日)の相手先発は左腕コルテス。昨年6月29日の対戦でタイミングをずらそうとしてマウンドでステップを踏んだり、しばらく動かなかったりといった奇策を実行。結果、中飛に打ち取られている。試合後、映像がSNSで拡散され、全米で話題になった。当時、中継ぎを務めていたが今季は先発に定着し、4勝1敗、防御率1・70だ。米メディアも注目している再戦で、どう打ち崩すか注目だ。