メジャー通算354勝、史上最多7度のサイ・ヤング賞を受賞したロジャー・クレメンス氏(59)の四男、タイガースのコディ・クレメンス内野手(26)が31日(日本時間1日)に3Aトレドから昇格し、ツインズとのダブルヘッダー第2試合に「6番・二塁」で先発出場し、メジャーデビューを果たした。3打数無安打、2三振1四球だった。チームは4―0で勝った。

 クレメンス氏には長男コビー、次男コーリー、三男ケイシー、それにコディと4人の息子がいて、3人がプロ入りしたが、メジャー昇格はコディが初だ。初回二死一塁の初打席は左直で、3回一死無走者は四球で初出塁した。5回二死無走者は空振り三振。8回一死無走者も空振り三振だった。

 2018年のドラフト3巡目(全体79位)でタイガースから指名を受けてプロ入り。右投げ左打ちで今季は3Aで45試合に出場して、打率2割8分3厘、8本塁打、9二塁打、6三塁打、31打点をマーク。二塁だけでなく一塁、三塁、左翼、右翼も守る。米CBSスポーツ(電子版)は「左打席からどの方向へもラインドライブが打てる。打撃で存在感を示せばユーティリティとしてメジャーでキャリアを切り開くチャンスはある」と評価している。

 コビーは05年のドラフト8巡目でアストロズに指名されプロ入り。三塁手から捕手に転向。一塁と左翼も守り、傘下のマイナーや独立リーグなどで14年までプレーした。ケイシーは17年のドラフト8巡目でブルージェイズから指名され傘下で3年、主に一塁手としてプレーし、現在は独立リーグに所属。コーリーはプロ経験がない。