日本代表MF田中碧(23=デュッセルドルフ)に〝ブラジルキラー〟としての期待が高まっている。

 森保ジャパンが6月に行う4連戦の中で最も注目されるのが王国ブラジル戦(6日、国立)。ここで期待を集めているのが田中だ。

 2019年10月にU―22日本代表の一員として敵地でU―22ブラジル代表と対戦。完全アウェーの中、田中は強烈なミドルシュート2発を決めて3―2の大金星に大きく貢献した。

 1日に取材に応じた田中は、3年前に見せたブラジル相手の強さについて問われると「自分たちのやるべきこと、目指すべきものをしっかりと使って戦いに出ることは重要だと思っている。彼ら一人ひとりと差があるのは分かっているけど、自分たちがプレースタイルを変えるのではなく、まずは自分たちのやれることを彼らにぶつけること。まずは持っているものを全部出すことが必要。受けて立つのではなく自分たちからアクションを起こさないと、強豪国とやる意味がない」と力説した。

 W杯を含め強豪相手では田中の守備力が日本の大きな武器になる。「守備のところはW杯のほうがすごく重要になる。そこは自分に対しても求めていかないといけないし、チームにも求めていきたい」と自覚は十分。今回のアジア最終予選でブレークした若武者が、森保ジャパンの〝心臓〟になりそうだ。