「2022年を代表するK-POP界の女王の座」をかけてパフォーマンス対決を繰り広げるサバイバル番組「QUEENDOM 2」(木曜午後9時20分)の最終回が2日、日韓同時生放送される。日本では、ABEMAで生放送される。

韓国のみならず世界中から人気を集める6組のガールズグループが、「2022年を代表する K-POP界の女王の座」をつかみ取るために、個性の光るパフォーマンスで真剣勝負に挑む。

番組では、全アーティストが圧巻のパフォーマンスを披露してきた。しかしその裏には隠れた努力はもちろん、メンバーの脱退、批判の声、どうしても評価されない成果などさまざまな苦悩や葛藤、挫折を味わってきた。最終回を前に、出演6組のこれまでを振り返る。

◆Brave Girls(ブレイブガールズ)

2011年4月にデビューした、4人組ガールズグループ。元々は5人組だった。デビュー当時のメンバーは、全員脱退。その後もメンバーの入れ替えが激しく、現在の4人メンバーで安定して以降も、あまり日の目を見ることがなかった彼女たちは、解散を考えた時期もあったという。

その後、2017年に発売された「Rollin'」が、2021年にチャートを逆走し瞬く間に話題を総なめ。しかし、国民的な関心は大きかったもののファンの形成にはつながることはなかった。

今回、同番組には、彼女たちが大変だった時期にデビューした元GFRIEND(ジーフレンド)、現VIVIZ(ビビジ)も参加しており、Brave Girlsは、「(GFRIENDに対して)向かう所敵なしの勢いで人気を集めうらやましかった。いつも(音楽番組の)1位のアンコールステージでお祝いされるのはどんな気持ちだろうと思っていた。『QUEENDOM 2』を通じてかっこいい姿を見せて票を奪う気持ちで頑張りたい」と下克上宣言。暗黒の過去を経て太陽は彼女たちを照らしてくれるのか。

◆VIVIZ(ビビジ)

3人組ガールズグループ。先ほど紹介したBrave Girlsが、当時ライバル視していたのが6人組アイドルグループだったGFRIEND。韓国ガールズグループ歴代4位の71冠という大記録を打ち出したにも関わらず、6年で衝撃的な専属契約終了。

その後は2022年2月にウナ、シンビ、オムジの3人でVIVIZとして2度目のデビューを果たし、今回「QUEENDOM 2」に参戦。今回に懸ける思いが強すぎるが故にダンスにこだわりすぎて苦戦したり、英語の発音に苦戦したり、ステージがうまくいかず落ち込んで涙を流したりと苦労している様子が番組内でも描かれていた。(出演者の)HYOLYNからは「元から3人グループだったかのように息が合っていた」と好評。彼女たちは笑顔で最終回を迎えることができるのか。

◆WJSN(宇宙少女)

2016年2月にデビュー。過去につらい経験を持つ。「QUEENDOM 2」の第1話では、リーダーのEXYがデビュー前にラップのサバイバル番組に出演し、HYOLYNと共演した際に「ヒョリンの天下り」というあだ名がついたことを告白。

また、第2話では、音楽番組で1位を獲得した経験はあるものの、ファンからは「もっと有名になって欲しい」「隠れた名曲が多い」と言われており、本人たちも「音楽番組で数週連続1位になったり、代表曲のある“有名なアイドル”ほどのレベルではない」と自分たちを評価。「QUEENDOM 2」で彼女たちの言う有名なアイドル像を実現することができるのか。

◆LOONA(今月の少女)

2018年8月にデビューしたLOONAは、メンバーの新型コロナウイルス感染が確認され「QUEENDOM 2」の1次バトルへ参加することが難しく2次ステージからの参加となった。点数を競う本バトルで1次バトルに参加することができず、戦わずして6位スタートの波乱の幕開けとなった彼女たちは、「ステージを披露できなかった空白期間がとてもつらかった」と話し、最後まで逆転劇を目指す。果たしてそんな彼女たちに勝利の女神はほほ笑むのか。

◆Kep1er(ケプラー)

6組のなかで末っ子となる、日中韓9人組。オーディション番組「Girls Planet999:少女祭典」から誕生し、1月にデビュー。デビュー間もない彼女たちは、今回「QUEENDOM 2」に出演することについて、「Mnetだから出ることができた」といったネットのコメントがあり、彼女たちの表情が曇る場面も。

また、ステージでは「ハッ!」という掛け声が合わなかったり、マイクや小道具をうまくつかえなかったりと初の有観客ステージに戸惑い、思うようなパフォーマンスが出来ず涙する場面も。メンバーのヒカルが「うまいから、Kep1erだから出れたということを証明したい」と意気込んだように、Kep1erだからこそのパフォーマンスが発揮されるのか期待だ。

◆HYOLYN(ヒョリン)

唯一、単身で「QUEENDOM 2」に乗り込んだ、元SISTARのリーダー。「JYPエンターテインメント」の公開採用オーディションで1位を獲得した過去があるほどの実力者。だが、デビューすることが出来なかったり、その後結成されたSISTARも解散。

しかし番組のなかで彼女は、「私はどこに行っても気後れしません」「SISTARのリーダーとして一度もメンバーに弱音を吐いたことがない」「涙を見せたこともない」「最後まで耐えた」など、これまでのつらい経験を経て力強くなった女性として、またほかのグループのメンバーにも気丈に声をかけ、番組のリーダーとして存在感を発揮。1次バトル、2次バトルと1位を獲得するも3次バトルでは4位になった彼女。最後の追い上げで頂点となるか。

今夜の生放送では、各グループが新曲のステージを初披露する。最終回では、リアルタイム視聴者投票も実施される。

「2022年を代表するK-POP界の女王の座」は誰の手に。