ダンス&ボーカルグループのDA PUMPが11日、千葉・幕張メッセで全国アリーナツアー「DA POP COLORS」最終公演を行った。この日がデビュー記念日で25周年をファンとともに祝った。

ツアータイトル通り、カラフルに彩られたスポットライトに照らされて、オープニングから6人が輝いた。ISSA(43)は「25周年、皆さんのおかげです! 今日という1日しかない25周年の日、来てくれてありがとう。1人1人の心の中にしっかり残るように、感謝を込めてパフォーマンスします!」と高らかに宣言した。

今やグループの代名詞となったヒット曲「U.S.A.」では、今回からグッズとして販売したペンライトの波の中で、おなじみの「いいねダンス」を披露。最新曲「Lean Back~俺たちのキーワード~」では後ろに寄り掛かるようなポーズをする「りんばっくダンス」でファンと一体になった。

97年6月11日に、シングル「Feelin’ Good~It’s PARADISE~」でデビューした。ISSAは「(25年で)変わったのは人数」と笑いつつ「変わっていないのは、ストリート文化の継承だったり、これまでやってきたこと」と胸を張った。メンバーの入れ替えなど、苦しい時期を過ごした時もあったが「(今振り返っても)うふふって思います。それがあって今がある。人生は平らだけじゃなくて、こんなに谷と山があると。普通に生きている人たちより太く生きてるなって。それが今の自分たちを作っています」。

09年に加入したメンバーたちは、25年前は学生で、ファンの1人だった。KENZO(37)は「DA PUMPが出ていた清涼飲料水のCMを見てました!」。TOMO(41)は「初めて見たときの衝撃がすごかった。めちゃくちゃかっこいいお兄ちゃんたち出てきたと」と大きな影響を受けたことを明かしつつ「本物だと思ってダンスをやってきて、夢中になって、その気持ちを忘れてしまった時もあったかもしれないんですけど、ISSAさんから声をかけていただいた時に、その気持ちを思い出させてもらったんです。そしてDA PUMPに入って、その船に乗ったからには一生続けていくと決めました」と一緒に背負ってきた。

アンコールでは、デビュー当初に、音楽プロデュースを担当していたm.c.A・Tがサプライズ出演し、「ごきげんだぜっ!~Nothing But Something~」や、デビュー曲をメドレーで披露する場面も。U-YEAH(38)は「リハーサルから、(ISSAとm.c.A・Tの)歴史をつくってきた2人が見つめ合っているのを見て…。グッときちゃって、柄にもなく涙が出てきました」と、四半世紀の重みをメンバー自身も実感した。

節目を迎えたが、まだまだ旅路は続いていく。m.c.A・Tも「初期の頃は“少年”だったISSAも、本当の意味でのリーダーになった。今のメンバーはファンから始まっているけど、今回のKIMIが演出をしたように、『俺たちはDA PUMP』という自信を持っていけば、なかなかないチームになると思います」と目を細めた。

ISSAは「16、17歳で東京に出てきて、右も左も分からないまま始めて、まさか25年やるとは思いませんでした。でもこれが一番好きなんだろうなと思います」と感慨深げに話した。さらに今後については「身を削ってパフォーマンスしていますが、やれる限りは! できなくなってくることもあると思うけど、その時の最高のパフォーマンスを見せていきます!」と誓った。まだまだ歌って踊り跳ねる。【大友陽平】