X JAPANのYOSHIKIが15日、東京・新宿バルト9で行われた、盟友hideさんを描いた映画「TELL ME hideと見た景色」(塚本連平監督、7月8日公開)完成披露上映会に感謝のコメントを寄せた。

「hideの残した音楽や芸術を、こうして世の中に語り継いでくれることに感謝します。YOSHIKI」

劇中でマネジャーを務めた実弟・松本裕士さんと演じ、初主演した今井翼(40)は「hideさんは、もちろんですけど、僕はX時代からYOSHIKIさんのことも、すごく好き。1番、近くで、たくさんの時間を共にした、YOSHIKIさんから、このようなお言葉をいただいて非常に感無量です。うれしいです」と感謝した。

hideさんを演じたロックギタリストJUON(37)は「映画の公開が終わるまで、髪はピンク色で行こうと決めていた。演じるにあたり、同じギター&ボーカル。非常に光栄なことだし、撮影中も1秒、1秒、いとしい時間が流れていた。hideのことを毎日、毎日、思いながら過ごしていくのは貴重で、ミュージシャンとしてもこの上ない喜びでした」と感慨深げに語った。その上で「冷静になれば、なっちゃうほどプレッシャーを感じるものですけど、不思議と感じなかったというより、うれしい気持ちが勝った」と演じたことにプレッシャーはなかったと振り返った。

hideさんの熱烈なファンで、hideさんと2人で楽曲共同プロデューサーI.N.A.を演じた塚本高史(39)は「すごい嫉妬してるし」と今井を見詰めた。今井は「これだけhideさんを愛し、崇拝しているからこそ、衣装にしてもギターにしても高史君の意見があって。忠実に描くところに向かっていけるのは高史君の存在が大きかった」と塚本をたたえた。

塚本は「現場でガタガタ言わせてもらった。僕の1番のテーマは、僕が見てきた、ずっと好きな人、hideちゃんのファンにウソをつかない、裏切らないものにしたかった」と語った。その上で「I.N.A.と裕士の会見のシーンでロケ先の都合で入ってくる方向が逆だった。違う、こっちから入ったと…扉もないのに。監督がスンナリ現場で受け入れて、採用してくれた、懐の深さが僕も翼君も多くを語らず、芝居で会話できたのが良かった」と塚本監督に感謝した。