歌手のMay J.(34)が「世界難民の日」の20日、ブログを更新。難民として暮らした亡き祖母についてつづり、平和を願った。

May J.は「私の母方の祖母が難民でした」と、祖母と一緒に写った写真をアップ。「祖母の生まれ故郷アゼルバイジャンは1782年まではイラン領でした。その後1991年の独立までロシア領となり、1917年のロシア革命で政権が変わったことによる迫害を恐れイランに亡命しました。当時17歳だった祖母はイランで新しい名前をもらい、全く喋れなかったペルシャ語を勉強し、新しい暮らしを始めたのです」と、祖母の生い立ちを説明した。

難民や避難民は年々増加傾向にあり、今年はロシアによるウクライナ侵攻が続く中、1億人を超えた。「安全が保障されていない方々も多く、たくさんの尊い命が奪われてしまっていると聞き、大変ショックを受けました」と吐露。「祖母がイランで新しい生活を迎えることができていなければ母も私も存在していません。1日でも早く、1人でも多くの方が安全な暮らしが送れることを心から願っています」とつづった。

こうした自身のルーツもあり、かねて難民問題に関心があったというMay J.は、この日、国連UNHCR協会の公式YouTubeチャンネルで公開された詩の朗読フィルム「リスト:彼らが手にしていたもの」に参加した。「どのような思いで生まれ育った故郷を後にしたのか、今は亡き祖母に思いを馳せて、このプロジェクトに参加させていただきました。演者の皆さんの魂が込められたリーディングがとても素晴らしく見応えがありますので是非ご覧ください」と呼びかけた。