仏映画「キャメラを止めるな!」(ミシェル・アザナヴィシウス監督)の公開初日舞台あいさつが15日、都内で行われ、ただ1人の日本人キャストの女優竹原芳子(62)らが登壇した。同作は、18年に公開され興行収入31億円の大ヒットとなった「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)をリメーク版で、今年のカンヌ映画祭オープニング作品としてプレミア上映された。

竹原は「ありがとうございます。昨年、フランスで撮影し、カンヌにも行かしてもらいました。やっと公開となり、なんともいえません」と涙ぐんだ。上田監督は「竹原さんが泣くとは思わなかった。ミシェル監督は『アーティスト』を撮影した人で、20代のころに見て、自分も映画を作るぞと、監督を志しました。バトンを受け取った監督が、自分の作品をリメークしてくれるというのは不思議な感動です」と話した。

舞台あいさつでは、竹原のNSCの同期で、お笑い芸人のZAZYがサプライズで駆けつけた。ZAZYは「竹原さんは昔から変わっていないです。小さな体のどこにバイタリティーがあるのか。周りが楽しく、明るくなるキャラクターです」と話し、竹原をしゃもじに模した絵をプレゼント。竹原は「うれしいです。家に飾っておきます。しゃもじでよかった。先日は、しいたけで、しわだらけだった」と喜んだ。