“楽器を持たないパンクバンド”の女性6人組グループ、BiSHが22日、東京・国立代々木競技場でワンマンライブを開催し、来年6月29日の東京ドームラストライブをもって解散することを発表した。

この日は、新曲「サヨナラサラバ」や代表曲「プロミスザスター」、ライブ定番の「Beautifulさ」など、アンコールを含む全15曲を披露。

アンコールで登場するとセントチヒロ・チッチは「最近ライブハウスを回るツアーを回っていて、この8年間を思い出す日々でした。私たちにはこうして目の前にいるあなたがた“清掃員”がいるから、頑張ってこられたと思います。でっかい愛で愛してくれてありがとうございます」とあいさつ。続けて「結成当初から夢がありました。私たちBiSHは夢だった東京ドームで6月29日に解散します」と発表した。「清掃員(ファンの呼称)」から歓声が上がった。

公演前に取材に応じたチッチは、結成当初からの目標だったという念願のドーム公演に「まさか、かなうとは。出来ないかもと思っていたものが出来るサプライズ。1番良い場所で解散できる」と、解散には寂しさをにじませつつ、喜びをかみしめた。

BiSHは15年に結成し、昨年12月の緊急生配信ライブ「ThiS is FOR BiSH」で解散を発表。現在は解散に向けて「BiSHからのPROMiSE」として、12カ月連続リリースや全国ライブハウスツアーを開催中。ハシヤスメ・アツコは「7、8年間やってきたことは間違っていなかった」と笑顔を見せた。

ラストライブに向けて、アユニ・Dは「かなわない夢をかなえるべく、がむしゃらに突き進む所存です」。チッチも「1番かっこいい時に解散しようと話していました。23年がベスト。がむしゃらにつかんできて、日々一緒にいて、BiSHなりに重ねた、1番かっこいい姿を東京ドームで見せたい」と力を込めた。【加藤理沙】