篠原ともえ(44)が13日、都内で行われた変形型月面ロボット「SORA-Q」発売モデル記者発表会で、変形型月面ロボットの魅力を堪能し、全盛時の“シノラー”をほうふつとさせる、歓喜の声を上げた。一方で、デザイナーをなりわいとし、宇宙からインスピレーションを得ているとしたが、宇宙に行く計画、予定は「今はない」とした。

「SORA-Q」は、タカラトミーが宇宙航空研究開発機構(JAXA)とソニーグループ、同大らと共同開発した超小型の変形型月面ロボット(直径約80ミリ、質量約250グラム)だ。JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」に搭載され、月に向けて8月以降に打ち上げられ、月面に着陸後、瞬時に球体が左右に拡張し、月面を走行。搭載された前後2つのカメラで撮影した画像を、地球に送信する計画。民間企業で月に着陸すれば世界初だという。

タカラトミーは「SORA-Q」による月面体験を過程で疑似体験できるよう、月に行く機体と同じ大きさ(直径約80ミリ)で同じ変形、同じようにバタフライ、クロール走行を再現した、1/1スケールモデル(3万3000円、税込み)を9月2日から発売。JAXAの本物の月データを使用し、アプリ内のミッションをクリアし、月面探査の疑似体験も出来る。

篠原は「私にとって宇宙はインスピレーションの源。ドレスに仕立ててきました」と、宇宙をモチーフにしたドレスを着て、登壇。「SORA-Q」については「すごいですね。自分で操作できる、ぜいたく体験ができるのがすごい。宇宙にリスペクトされ、物作りしている印象…早く体験したい」と冒頭から興奮気味だった。

実際に体験すると「。これ、月に行くんですよね? これは、心ときめきますよね!!」と声を大にした。「小学校低学年の時、私がリクエストして両親に買ってもらった双眼鏡で星を眺めた時、こんなにもカラフルなんだと発見したのが、星をめでたきっかけ。心のまま捜査できるのが良い…買います!!」と購入を約束した。

ZOZO創業者でスタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏(47)が、21年12月に宇宙船ソユーズに乗り込み、日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に渡航、滞在したり、同氏が米国の実業家イーロン・マスク氏(51)が率いる米宇宙ベンチャー「スペースX」と契約し、23年に予定する民間人初となる月周回飛行を計画している宇宙プロジェクト「dearMoon」の準備を進めるなど、民間人が宇宙に渡航する動きも出ている。篠原は質疑応答で宇宙に渡航する希望、予定があるかと聞かれると「宇宙へ行く予定は今はない。大好きなので行きたい憧れがある。でも私は、魅力を、より良く知っていただけるようにデザインで魅力を届けるのが私の目標です」と答えた。また「SORA-Q」の操作について「ウルトラリラックスして操作しましたか?」と聞かれると「ウルトラリラックスして、操作しました。うまいこといいますね」と笑った。