2月1日に重症の肺炎で緊急入院し、肺がんであることを公表していたロックバンド頭脳警察のボーカルPANTA(73)が16日までに公式サイトを更新し、14日午前9時に退院したと発表した。

PANTAは「皆さん、やっと生還しました。2ヶ月半、まさかこんなに長く入院するとは思っていませんでした。今、何気なくできることが本当に幸せなんだなと思っています。だいぶ人生観も変わりました」と報告した。

公式サイトは「2023年2月1日、容態が急変し緊急入院。2ヶ月半の長期入院を余儀なくされたPANTAですが、4月14日午前9時、無事に退院することができました。(中略)一時は危篤も告げられ切迫した状況でありましたがお陰様でその後の状態も徐々に快方に向かい退院の運びとなりました」と、一時は危篤状態に陥ったと明かした。そして「今後は自宅療養と通院での治療となります。2ヶ月半に渡る入院生活のため体力の消耗は激しく完全復帰にはリハビリが必要です。リハビリを兼ねイベント会場に足を運び、途中で中止となったレコーディングも再開し皆様にお会いできるよう前向きに頑張っていきたいと思います」と、今後はリハビリを続ける過程でレコーディングも再開する意向を示した。

PANTAは「これからは多分激しいライブというより慎ましやかなライブになるのかと思います。そんなステージもできるようになるんじゃないかと思います。前はこうやって話すだけでも辛かったのですが、だいぶ復活してきて少しづつ自分でリハビリも自習して出来るようになりたいと思います」と現状を報告。「詩も書き溜めてあるし、曲を書くなどやりたいことはたくさん、山ほどあって。でも入院している間、パソコンを使ってウェブを見ながら普段より勉強できたのかなと思います。だから、どこかに合宿に行ってきたような気分になりました。しかし2ヶ月半、長かったです。本当にご心配をおかけしました。やっと生還できました。生き延びてきました。また、よろしくです。少しづつライブも出来るようにしていきたいですけれども、取り合えず6月4日、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています」と、6月4日に都内で行われる、PANTA応援フェス「P-FES3」への登場を予告した。

PANTAは21年に肺疾患のため一時活動休止を発表。病名は公表せずに長期療養を続けていたが、2月3日に公式サイトで同1日に体調が急変し、緊急搬送され入院し、重症の肺炎と診断されたと発表。その中で、15、16年前に前立腺がんの疑いで極微細ながんの種のようなものが見つかり摘出したことと「ちょっと前に、実は肺癌ではではないらしい肺癌のようなものが発見され、その流れて2度ほど高熱を伴う肺炎を発症」と。肺がんと診断されていたと公表した。

また入院中の3月16日には公式サイトで発表したコメントの中で「いまはまだやっと動ける状態ですが、二度の危篤を経験し、ということは天国か地獄かわかりませんが、二度ほどノックしたにもかかわらず誰も応対してくれなかったことだということで、これも留守だったことに感謝しきれません。担当医師にはイーブンイーブンと言われ、モルヒネ使いますかとか延命しますかと訊かれても(中略)また二度目の危篤状態に入ってしまい、高濃度酸素吸入器のお世話になりながら身動きできず数日をその状態ですごすことになりました」と2度、危篤状態に陥ったことを報告していた。

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