TM NETWORKが、アニメ映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」(こだま兼嗣総監督、9月8日公開)のオープニングテーマ「Whatever Comes」を描き下ろしたことが13日、都内で行われたプレス発表イベントで発表された。1987年(昭62)にリリースされ、同年放送の日本テレビ系アニメ「シティーハンター」のエンディングテーマとして1年、使われた「Get Wild」は、今回もエンディングテーマとして採用された。

TM NETWORKが、デビュー丸39周年、40周年イヤーの幕開けとなる今秋に全国ツアーを開催するのに先駆け、ブレイクのきっかけとなった「Get Wild」とタッグを組む「シティーハンター」のために新曲を書き下ろした。この日のイベントには、小室哲哉(64)宇都宮隆(65)木根尚登(65)が登壇した。

小室は「エンディングテーマが最初で87年なんですけど…それから、ずいぶん年月がたってオープニング、エンディングを両方、出来る。念願。うれしい、しかない。ずっとやりたかった」と「Get Wild」に続き「Whatever Comes」がオープニングに採用されたことを喜んだ。こだま兼嗣総監督は、3人に何を注文したかを聞かれ「オープニングは明るく、エンディングは(主人公)冴羽■の決断を下す曲と。この作品を、よく知っている方。多くを言わなかった」と語った。

小室は「僕達にとって、最大のライバルがエンディングに控えている。負けない曲をイメージした」と、22万枚を売り上げ84年のデビュー後、初のオリコンランキングトップテンに入り代表曲となった「Get Wild」をライバルと位置付けた。ただ、司会のフリーアナウンサー住吉美紀から、グループの全盛期の80、90年代を意識したか? と聞かれると「今、冴羽■ともにオンタイムで生きている。90年代とか、何年代というのではなく、新しいものを…と2人にトライしてもらった」と語った。

宇都宮は「今までは歌うマイクの位置とか大体、決まっている。それが、ここ(近く)で歌えと」と小室の提案があり、マイク位置から変え、近づけたと明かした。小室は、その意図について「目の前に入ってくるような感じで、とお願いした。オンマイクです」と説明。一方、木根は「僕はいつも通り、歌った歌に寄り添って…50年くらい、寄り添ってきた」と笑った。

冴羽■役の声優神谷明は「劇中からイントロが入って、エンディングに入るのは『シティーハンター』で生まれた。僕の体には染み込んでいる。流れただけで泣きそうになった。すばらしい曲をプレゼントしてくれた『シティーハンター』の素晴らしさを感じた」と「Get Wild」の素晴らしさを、改めて強調した。

そんな神谷を前に、小室は「ファンに、どう思っていただけるか…最初に聞こえるのが『Whatever Comes』で、エンディングテーマが『Get Wild』。そこで締められちゃうのかな。でも、僕達は自信がある」と「Whatever Comes」に自信を見せた。

また、6月14日リリースのアルバム「DEVOTION」収録の新曲「DEVOTION」と「君の空を見ている」と、未発表曲が劇中の挿入歌になることも、併せて発表された。

※■は狩の守が僚のツクリ