TM NETWORKが13日、都内で行われたアニメ映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」(こだま兼嗣総監督、9月8日公開)プレス発表イベントで、オープニングテーマ「Whatever Comes」を書き下ろしたと発表した。1987年(昭62)の代表曲「Get Wild」は、日本テレビ系で同年に放送された初代のアニメに引き続きエンディングテーマに採用。14日発売のアルバム「DEVOTION」収録の同名楽曲と「君の空を見ている」の新曲2曲と未発表曲が挿入歌に採用される。

「Whatever Comes」が流れる中、小室哲哉(64)宇都宮隆(65)木根尚登(65)が舞台に登場。小室は「ずいぶん年月がたってオープニングと両方、出来る。念願。うれしいしかない。ずっとやりたかった」と喜んだ。一方で22万枚を売り上げ、発売30周年の18年のリミックス36曲集が、ギネス世界記録に認定された「Get Wild」を「最大のライバル」と位置付けた。

「僕たち1発屋じゃないよね? と、いつも言っている。代表曲があるのはすばらしい。ここまで長く聞いてもらえるとは夢にも思わなかった」と喜びつつも「Whatever Comes」制作時は、宇都宮に30年以上変えなかったマイク位置を「目の前に入ってくる感じ」と近づけるよう求めた。その成果か、軽快で明るく、より柔らかい1曲となった。「(映画の)最初に聞こえるからファンにどう思っていただけるか。『Get Wild』で締められちゃうかな。でも僕たちは自信がある」。声にひときわ力がこもった。【村上幸将】

◆TM NETWORKと「シティーハンター」 両者は切っても切れない縁で結ばれている。「STILL LOVE HER(失われた風景)」が88年~89年まで放送されたアニメ「シティーハンター2」第38話~第63話のエンディング・テーマとして使用。さらに、小室のソロデビュー曲「RUNNING TO HORIZON」は、89年放送の「シティーハンター3」オープニングに使用された。19年の前作「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」では、「STILL-」が2曲目のエンディングテーマ、「RUNNING-」が挿入歌に採用された。