お笑いコンビ、しずるが19日、東京・赤坂レッドシアターで、演劇ユニット、メトロンズの第5回公演「ホームルール」(23日まで)取材会を行った。
しずる、ライス、サルゴリラの芸人3組に、演出の中村元樹氏を加えた7人組演劇ユニットの新作。19年にメトロンズとして活動を開始し、今作で5作目となった。
友人の家に集まった男たちが価値観の相違に翻弄(ほんろう)されるストーリーで、脚本を手がけるKAZUMA(39)は「もらったな」と自信のひと言。「今までは分かりやすくストーリーの起伏を作っていたけど、今回はそこまで分かりやすくない。見る人によって突き刺さる部分が違う気がする。しっかり『考えて見る』お芝居になっていると思う」と話した。
村上純(42)は作品の見どころについて「全シーンが必要で、6人7脚で頑張って走りきるタフなもの。スタートから最後までのつながりを感じてもらいたい」と語った。
演出の中村氏は、メンバーの変化に驚き「今までで一番繊細な稽古ができた。今まではゲネで壊したり変なことをしちゃう人がいたけど、今日はみんな抑えが効いていた」。サルゴリラの児玉智洋(43)が「今まではかっちり決めていたけど、2割くらいアドリブの要素を入れたり」と自身の進化に胸を張ると、中村氏は「児玉が『2割残す』みたいな。こんなことはなかった」と笑った。