MEGUMI(41)が企画・プロデュースするテレビ東京系新深夜連続ドラマ「くすぶり女とすん止め女」(10月10日開始、火曜深夜0時30分)で、女優西田尚美(53)と香音(22)がダブル主演を務めることが6日、分かった。
ふちいく子氏の人気エッセー原案で、世代の違う女性2人が出会い、それぞれの悩みや違和感に切り込む新感覚女性応援ドラマを届ける。
西田は夫のモラルハラスメントに苦しむも離婚に踏み切れない専業主婦の2児の母役。作品について「原案が同じ時代を生きた女性のお話だったので、自分と重ね合わせながら台本を読みました」と語り「悩みや問題を乗り越えていく姿にエールを送りたくなると思います。そしていろんな人との出会いが毎話あるのですが良い意味で皆さんくせ者ぞろいなのです。その出会いで郁子がどう変化していくのか、どんな化学反応が起きるのか、これからの撮影がとても楽しみです。『私なんか』という言葉から解放されますように。ヘアメークとファッションの変化にもご注目ください」。
常に周囲をうかがい本来の自分を抑える“令和女性”の会社員役を演じる香音は「現代を生きる等身大の女性のリアルさをしっかり演じていきたいと思い、日頃から人間観察や働く女性たちの様子を見ながらこの作品に臨みました」と意気込みを語った。役どころについては「私が演じるほのかは、仕事や恋愛、何をするにも2位で、人生がイマイチうまくいっていない女性です」と説明し「そんなほのかが郁子さんやさまざまな人と出会うことで、一歩ずつ成長していくような、そんなストーリーでもあります。世の中の女性たちがこの作品を通して共感したり、勇気づけられたり、背中を押されるような、そんな作品になればうれしいです」と話した。
MEGUMIは昨年11月放送の同局系ドラマ「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」でも企画・プロデュースを担っていた。今回はその第2弾で「前作に参加いただいた原作者のふちいく子さんとの出会いで生まれた作品で、バブル時代を生きた専業主婦と令和を生きる女性を描いた物語です」と経緯などを明かした。「前作同様、女性はいつからでも変わる事ができるし、幸せは自分で取りに行く! というメッセージを掲げてスタッフさん皆で制作いたしました。ご覧になった方の気持ちに寄り添い、そっと背中を押せるような作品になれば幸いです。最後までごひいきお願いいたします!」と思いをつづった。
また、今作では入社3年目未満の同局女性社員、井上穂乃香氏と原口真鈴氏の2人がプロデューサーに名を連ねた。今回の発表の中で、監督・脚本を担う同局の太田勇氏は、2人が年配社員と会話する際に「今のハラスメントじゃないよね?」と必要以上に確認されることに息苦しさを感じているという話を聞いたことが、世代の違うダブル主人公というアイデアにつながったといい、香音のキャスティングにも2人の意見が強く反映されたと明かしている。
そんな井上、原口両プロデューサーは連名でコメントも発表。「『もう“私なんか”っていうのやめませんか?』。何歳であっても、どんな自分であっても受け止めたい、愛したい。そんなメッセージが込められた本作は、40代・50代であるMEGUMIさんや原案者ふちさんと、20代の私たちが抱えている現代の生き辛さ・女性ならではの悩みをぶつけ合い完成しました」と思いをつづった。
MEGUMIとのやりとりの中で感じることも多かったといい「プロデューサー・女優業と子育てもしながらこのプロジェクトをやっているなんて、どういうこと…? と思うことが多々ありましたが、雑談しているとパワフルさの裏側には苦労もあるようでした。一方のMEGUMIさんも、私たちのことを『スマートに生きているように見えたのに、意外と恋愛や仕事に失敗して投げやりになったり、繊細なところがあるんだ』と感じていたようです。そんなギャップの面白さから、世代を超えたシスターフッドドラマが生まれました」と舞台裏を明かした。
作品の持つパワーにも自信をみせ「失敗しないように、傷つかないように踏ん張って生きているけど、本当は誰かに認められたい。心によろいをまとっているのは、強くあろうとしないと社会に消費されるから。そんな令和の等身大のほのかという女性を、Z世代から支持を集める香音さんに演じていただけたことで、きっと共感していただけると思います」と力を込めた。
最後に「ほのかが郁子という、異なる世代を生きた女性と出会い、それぞれの視点での社会の見え方や女性の悩みを共有していく中でどう変わっていくのか…。努力しているのにその場で足踏みしているような感覚や、どこか自分にブレーキをかけてしまうこと、いつの時代もあると思いますが、“私なんか”を脱却して、小さな一歩でも前に踏み出したくなるドラマです。ぜひご期待ください!」と締めくくった。