7人組アイドルグループ、FRUITS ZIPPERが16日、横浜市のKT Zepp Yokohamaで初全国ツアー「FRUITS ZIPPER 1st JAPAN TOUR 2023-AUTUMN-The parlor of FRUITS ZIPPER」の神奈川公演を行った。

8月リリースの最新曲「ぴゅあいんざわーるど」で幕を開けると、客席と一体となって楽しむ「ふれふるサマー!」、人気曲の「ハピチョコ」、愛知・CBCテレビの鎮西寿々歌主演ドラマ「Link!」の主題歌にもなった「世界はキミからはじまる」などを次々と披露して盛り上げた。

ツアー名にはメンバーの「個性を見つけてほしい」という思いも込め、「パフェ(メンバー)が集まったparlorという言葉を入れました」と説明。衣装もパーラー店員をイメージしてフルーツなどをちりばめたデザインとなっており、メンバーは「いらっしゃいませ~!」と元気にあいさつした。

この日、公演を行った神奈川は、真中まなと仲川瑠夏の出身県でもある。ツアーは9月3日に関西出身の鎮西の故郷、大阪公演を皮切りに、愛知、月足天音の出身県の福岡、広島、北海道と各地を回ってきた。真中は「各公演でメンバーの凱旋(がいせん)みたいになって、大きくなった姿を見せられたのは大きい経験だと思います」と話した。

9月13日には昨年デジタルリリースしてTikTokなどで大人気となった楽曲「わたしの一番かわいいところ」をシングル発売した。オリコンデーリーランキングで3位に入るなど健闘しており、この日の会場販売分も完売。真中は「まだまだオンラインなどでは購入できますので、よろしくお願いいたします。リリースイベントで各地を回らせてもらったりして、こうして数の結晶が結果に表れるのはうれしいなと思っています」とファンへ感謝を述べた。

アンコールではツアーで初披露となった新曲「CO-個性」も披露した。「わたしの一番かわいいところ」「ハピチョコ」などを手がけたヤマモトショウ氏による楽曲だといい、鎮西は「今回のツアーのテーマだったり、7人の個性を歌詞に込めてくれました」と紹介。顔の近くで両手で「C」と「O」を作るキャッチーな振付をみせ、真中は「このポーズを流行らせたい」と意気込んだ。

この日は10月28日に控える東京体育館で行う千秋楽公演前、最後のステージ。グループ過去最大規模、約1万人の会場での公演を前に、最後にあいさつした鎮西は「このセミファイナルが終わったら、いよいよ東京体育館です。遠い先のことと思ってましたけど、あと1カ月後に迫っていて、信じられない気持ちになっています」と話し「チケットも残りわずかになっています。また大きな会場で、東京体育館で歌いたいなと今日は心から思いました。またここからひとつひとつの思い出を作っていきましょう」と呼びかけていた。