元BiSHアイナ・ジ・エンドが25日、都内で行われた、主演映画「キリエのうた」(岩井俊二監督)舞台あいさつに登壇した。岩井監督から「才能の塊、僕の師匠」と大絶賛された。

アイナは同作で映画初主演を飾り、主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」を含め劇中歌も書き下ろした。歌うことでしか声が出せない路上ミュージシャン、キリエ(路花)を演じ、劇中で圧巻のパフォーマンスを披露する。

劇中歌で一番好きな曲を聞かれた岩井監督は「名曲ぞろいでどれもすばらしいんですけど…」と悩みつつ、「才能の塊で素晴らしいと思ったのは『前髪上げたくない』って曲のサビの展開がすごかった。これ普通できないでしょって。本当にすごい、僕の師匠みたいな」と大絶賛。アイナは「それだけはやめてえ~!」と全力で否定し「監督が私の師匠、東京のお父さんです」と照れた。

同作のオファーを受けたときの心境を聞かれたアイナは「21年の秋くらいにお話を頂いて、22年の2月にクランクインでした」と明かし、「バタバタだったんですけど、岩井さんの世界だったらどんなことでもやりたいっていうポジティブな心だけでした」とにっこり。過激な撮影もあったといい「襲われるシーンはあざとかもできたりしてて。BiSHのツアー中だったんで、メンバーにコンシーラーで消してもらったりしてました」と振りかえった。

監督は、あるシーンで映るアイナのおなかの映像編集に力を入れたと明かし、「バキバキに6つに割れてたんで…」と暴露。アイナは「そうだよバキバキなんだよ!」と照れつつ、「あの編集すごくこだわってくださったみたい」と感謝した。岩井監督は「すみませんなんか、変態おやじみたいで。美しいおなかされてます」と頭を下げた。