「第15回TAMA映画賞」授賞式が25日、都内で行われ、映画「怪物」が最優秀作品賞を受賞した。是枝裕和監督はじめ、黒川想矢(13)柊木陽太(12)が授賞式に登壇した。

世界でも注目を浴びた圧倒的なヒューマンドラマに「作品は監督のものではなくて、キャストスタッフ全員の力が集まって出来上がっているもの。何より今隣にいる2人の役者さんに出会えたことが良かったです」とコメントした。

黒川は「こんな大きな舞台に立つことは想像していませんでした。出演させていただけて感動しています」。柊木も「大きな反響をいただいて改めて、すごい監督とキャスト、スタッフさんとこの作品に携わらせてもらえたことがうれしいです。これから悩むこともあると思うけど、この作品での経験を生かして、この仕事を続けて行きたい」とした。

同作は本龍一さんの劇盤最後の作品となった。是枝監督は「坂本さんの作品を自分なりにあてて送らせていただいて。その後お手紙が届いて『全部を作曲する気力はないけれども、1~2曲浮かんだので作ってみます』と言われてうれしかったです。元々映画の中に存在していたかのような音楽でした」と語った。

足立紳監督の「雑魚どもよ、大使を抱け!」も同賞を受賞。授賞式には足立監督とキャスト陣が登壇し、足立監督は「主演の池川侑希弥君はじめ、彼らが連れてきてくれたと思っています。本当にありがとう」と感謝を口にした。