台湾を中心に活動し、アジアで注目を集めている、歌手で俳優のYU(29)が24日、都内で日本で初めてのEP(コンパクト版アルバム)+カレンダー「aitowa」(21日発売、アミューズ)リリースイベントに出席した。

楽曲とカレンダーが一緒になった作品。YUは「日本に来て2年半の生活を通して感じたものが曲になっています」と紹介した。カレンダーを付けたのは自身の提案といい、序盤はモノクロだが月を過ぎていくごとに柄がついていく、という仕様になっている。「仕事を通じてだんだん色づいていった」という自身の時の流れを表現しており「楽曲を聴きながら見て頂けると楽しめると思う」とほほえんだ。

「素の自分」を捉えたカットも収録されており、お気に入りは5月のカット。自分の素顔についてはお酒好きだと明かし、「ウイスキーが好きです」と照れ笑いした。

「aitowa」のタイトルにちなみ、愛を持っているものについて「仕事です。仕事に対する愛です。歌手としても役者としても」と回答。歌手としてだけでなく、23年には朝日放送・テレビ朝日系「何曜日に生まれたの」に出演するなど俳優としても活躍の幅を広げている。具体的な目標として「音楽だけのライブイベントを今年はやりたい。俳優としてはできる役をどんどんやりたい。報われないラブストーリーとかやりたいです。自分の好みでもありますし、考え込んじゃうような役が好きなので」と頼もしいひと言。

最後には「色々な人の支えで出来上がりました」と日本語で話した後、「中国語でも」と中国語を用いてファンにひと言。国際派の一面を見せた。

YUは愛知県出身で、日本人の父と台湾出身の母を持ち、大学進学を機に台湾へ移住した。18年に台湾の芸能事務所の研修生となり、20年8月にミニアルバムで歌手デビューし、台湾大手通販サイト・博客來CDリリースで1位を獲得。21年8月に日本での活動を本格的に開始することを発表した。