ワハハ本舗の2人組パフォーマンスグループ、3(さん)ガガヘッズが8日、東京・新宿バティオスで新作パフォーマンスライブ「THE BODY TIGHTS MEN SHOW」を開催した。
トニー淳(49)と正源敬三(53)は、呼ばれもしないのに旅費自己負担で世界中を訪問して無料ライブを行うスタイル。従来は海外から帰国後に“凱旋ライブ”を行ってきたが、今回は初のオール新作のライブ。
冒頭の「ノーズ・メン」では、2人が“鼻の被り物”姿で登場。花粉症の鼻の姿を、シュールにコミカルに演じた。
次は白スクリーンに穴を開けて、2人が顔を出しところに映像を映し出した。アリ、ゴキブリ、ムカデ、ネズミなどが顔に寄ってくる様を見せた。さらに2人は、そのままアコーディオンに変身してパフォーマンスを見せた。
トニーが団長、正源が鳥に扮(ふん)した「インクレティブル・クリエーター・サーカス」では、正源が大活躍。鳥のバード君に扮して飛行機のエアーショー、鼻に詰め物をしたコンサート、シャボン玉割り、最後は肺活量を生かしてエア筒を会場いっぱいに伸ばして、場外の新宿の街に飛び去った。
ストレンジダンスや、これまでに訪れた世界35カ国の映像も披露。観客をステージに上げたパフォーマンスも行った。
アンコールでは、おなじみの「ゴジラ」「ウルトラセブン」「アナ雪」「ロッキー」「ET」「スパイダーマン」「エヴァンゲリオン」「ダースベイダー」に次々と変身するパフォーマンスで、大きな拍手を浴びた。
トニーと正源は「元々は3人組でやっていましたが、1人抜けて2人にやりました。それでも3ガガヘッズのままなのは、お客さまがもう1人のメンバーということです。僕たちは海外35カ国に行って1000回以上の公演を行って22万5000人以上の人に見てもらいました」。正源が「GLAYと並びました」と99年の幕張メッセライブと同じことを強調すると、トニーが「向こうは1回でだぞ」とツッコんだ。
9日も公演する。
今年は7月1日から36カ国目として「3ガガヘッズの勝手にワールドツアー・2024」と題して、東南アジアのボルネオ島にあるブルネイ・ダルサラーム国を訪れる。2人は「すごく厳しい国で、4日前に許可が下りました。でも、着いたらすぐに偉い人の前で全ネタを演じて検閲を受けます。そこでアウトになったら、すぐに日本に強制帰国です」と説明。「世界に笑顔を届けるためにサポーターを募集しているので、ご協力お願いします」と訴えた。
6月1日には東京・市ケ谷のJCIA国際会議場で「3ガガヘッズ THE BODY TIGHTS MEN SHOW 笑顔で繋がる世界Vol.5」を開催する。【小谷野俊哉】
◆3ガガヘッズ(さんががへっず) トニー淳(1974年7月26日、鹿児島県生まれ)と正源敬三(70年9月14日生まれ)が02年に3人組で結成。その後メンバーの脱退、加入で19年から現在のコンビに。10年に大道芸全国大会「芸王グランプリ2010」で優勝。13年に「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」で優勝。