森雪之丞氏(62)が作詞家デビュー40周年記念作品集「森雪之丞原色大百科」CD BOXを来月25日に発売することが11日、分かった。シブがき隊、Winkらアイドルの曲から氷室京介や布袋寅泰のロック、人気アニメソングなど、幅広いジャンルから厳選した177曲を収録する予定。

 森氏は76年、ザ・ドリフターズ「ドリフのバイのバイのバイ」で作詞家デビューした。40年間で手掛けた作品は2400曲を超える。森氏が厳選した177曲を、CD9枚組みの豪華BOXで発売する。

 手掛ける分野はアイドル、ロック、アニソン、ミュージカルなどと多岐に及ぶ。収録予定曲はジャンルごとにくくられたCD9枚に振り分けた。DISC1、2はオリコンチャートトップ20位以内にランクインした楽曲をセレクト。同3は布袋や氷室の楽曲を中心としたロックの作品を選んだ。同4、5には斉藤由貴、BaBe、少女隊、Winkなど80年代に数多く手掛けたアイドルの楽曲がずらりと並ぶ。6はアニメソング、7はミュージカル、8と9は1~7に当てはまらないユニークな楽曲を選んだ。

 作詞家30周年の際、ポルノグラフィティ、斉藤和義、大黒摩季らが参加した森氏のトリビュートアルバムを発売した。今回のように、作詞を提供した原曲をそろえた作品集のリリースは初めてとなる。

 森氏は「そもそも僕の40年には巨大なCHAOS(カオス)が在る。70~80年代はアイドルやアニソンの作詞家、90年代からは新人、ロックアーティストの相棒、そして21世紀に入ると、演劇界のミュージカルクリエーターとして、変遷、いや、雪之丞的には“変化”してきたせいである。マネジャーでさえ把握困難だった謎めく歴史の全貌が(笑い)、この『原色大百科』によって今、明らかにされるのだ」と手応えを口にしている。

 CD BOXは1万8000円(税別)。200ページ以上にわたる詩集としての歌詞なども付く豪華なCD BOXになる。

 ◆森雪之丞(もり・ゆきのじょう)1954年(昭29)1月14日、東京都生まれ。大学在学中はプログレッシブロックバンド「四人囃子」のゲストシンガーとしても活躍。76年作詞、作曲家としてデビュー。近年は舞台でも活躍しており、オリジナルミュージカル「ソング・ライターズ」の脚本を担当。「CHICAGO」などブロードウェーミュージカルの訳詞も手掛ける。詩人としても活動。