人気ロックグループ、ディルアングレイの日本武道館公演が「DIR EN GREY ARCHE AT 日本武道館 特別版」として、映画館でプレミアム上映される。同公演は2年前に発売されたオリジナルアルバム「ARCHE」と連動。2月5、6日に行われたコンサートは、巨大スクリーンに映し出された映像や、細部にまで作り込まれた壮大なステージ演出とともに終始興奮に包まれた。しかも、2日間のライブパフォーマンスは曲目も内容も全て変えて開催された。

 ライブのブルーレイとDVDは29日に発売される予定。だが、今回上映されるのはメンバーのオフショットインタビューも盛り込み、約2時間に編集したスペシャルエディション。関係者は結成20周年を前にしたスペシャル企画と位置付け「ディルアングレイのライブの魅力を映画館で堪能してもらいたい」と説明した。

 ディルアングレイは97年に結成。デビュー以来、シングル、アルバムは全てオリコンチャートでベスト10入りしている。06年以降は、活動の範囲を世界に広げ、米ビルボード誌に「異色の日本人ロックグループ」として特集もされた。米国で最も成功した日本人ロックバンドといわれており、最近米国でも人気のBABYMETALと比較論議されているという。

 同作は、11日から東京・品川のT・ジョイプリンス品川のほか、T・ジョイ京都、大阪・梅田のブルク7の3館で上映予定。公開中はメンバーが分かれて各劇場で舞台あいさつする。

 ◆ディルアングレイ 「世の中の矛盾や人のエゴから発生するあらゆる痛みを世に伝える」をコンセプトに97年に結成した5人組。99年1月メジャーデビュー。メンバーはボーカルの京、ギターの薫、ギターのDie、ベースのToshiya、ドラムスのShinya。インディーズ時代からコンサート中心の活動で、ビジュアル系ロックの雄として圧倒的な人気を誇る。