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ベネズエラのスラムから飛び出した! 奇跡のオーケストラが12月に初来日
2008年10月10日 15時22分 [オーケストラ]
グスターボ・ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
グスターボ・ドゥダメル&シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ

今最も世界が注目する、南米ベネズエラ話題のオーケストラ「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」の初来日公演が急遽決定。12月17日(水)に東京芸術劇場、18日(木)に東京国際フォーラム、19日(金)に広島厚生年金会館で公演が予定されている。

「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」は普通のオーケストラと異なり、その母体となるのは音楽教育を通じて貧困層の子どもたちの成長をサポートするベネズエラの国家プロジェクト「エル・システマ」(青少年・児童オーケストラ全国制度)だ。「エル・システマ」は、全国各地にユース・オーケストラを設立し、貧困に喘ぐストリート・チルドンレンたち(麻薬密売や強盗の経験者も多数)にクラシック音楽の演奏体験をはじめ様々な教育的サポートを施して非行や犯罪から守るという画期的な試みであり、世界的に高い注目と評価を集めている。この「エル・システマ」の一環として、現在、人口2600万人のベネズエラには全国約200ものユース・オーケストラが存在しており、約25万人の所属メンバーの中から選抜された精鋭集団が「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」だ。

公演の指揮を担うのは、同じくベネズエラ出身のグスターボ・ドゥダメル。現在27歳のドゥダメルは、何と12歳で地元のユース・オーケストラを指揮し始め、14歳でその音楽監督に、そして17歳からシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの音楽監督を務めているという神童中の神童だ。2004年のグスタフ・マーラー国際指揮者コンクール優勝で一躍注目を浴び、昨年のローマ教皇ベネディクト16世の80歳記念公演で指揮を担当するなど国際的キャリアも十二分。

今回の来日公演では、アルゼンチンが生んだ“ピアノ界の女王”マルタ・アルゲリッチ、バイオリンのルノー・カプソンとチェロのゴーティエ・カプソンのカプソン兄弟を迎え、ベートーヴェン「バイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲」、チャイコフスキーやマーラーの交響曲、そして母国ベネズエラの作曲家カスティジャーノスの作品など、彼らの本領発揮が期待されるプログラムが並ぶ。

「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」初来日公演のチケット一般発売は10月11日(土)。格差や貧困に喘ぐ世界に、音楽で希望の光を灯す奇跡のオーケストラの雄姿はクラシックファンならずともチェックしておきたい。

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