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11月16日にパリで最終選考が行われたロン・ティボー国際音楽コンクール バイオリン部門で、唯一の日本人ファイナリストとして見事5位入賞を果たした長尾春花が凱旋。来年2月5日(木)に東京・赤坂のサントリーホールで開催される同コンクールのガラ・コンサートへの出演が決定した。
1943年の創設から半世紀以上の歴史と伝統を誇るロン・ティボー国際音楽コンクールは、チャイコフスキー国際コンクールやショパン国際ピアノコンクールと並び、若手音楽家の登竜門として注目される世界的コンクール。3年周期で「ピアノ部門」「バイオリン部門」「過去の優勝・入賞者を迎えたガラ・コンサート」の3回に分けて開催される。過去の入賞者は、バイオリン部門にイヴリー・ギトリスやジャン=ジャック・カントロフ、ピアノ部門にスタニスラフ・ブーニンなど錚々たる顔ぶれ。日本人も、バイオリン部門では前橋汀子、樫本大進、ピアノ部門では清水和音、横山幸雄など国際的に活躍する演奏家が多く名を連ねている。
田村響が優勝を果たした昨年のピアノ部門に続き、今年はバイオリン部門を開催。第1位はすでに数多くの国際コンクール入賞歴を誇る韓国出身のシン・ヒョンスー(21歳)が獲得し、日本人として唯一最終選考に残った長尾春花(19歳/ファイナリスト中、最年少)は5位に入賞した。こちらも2007年の日本音楽コンクール優勝を果たした注目の新鋭だ。また両者ともに来年2月に開催される同コンクールのガラ・コンサート出演も決定している。このコンサートでは、コンクール最終選考の課題曲を演奏する予定。世界的コンクールでの成果を経て、ますます今後の活躍が期待される逸材たちのフレッシュな演奏に注目だ。
なお、「ロン・ティボー国際音楽コンクール ガラ・コンサート」のチケット一般発売は11月20日(土)より開始される。
ロン・ティボー国際音楽コンクール ガラ・コンサート
2009年2月5日(木) サントリーホール 大ホール
[出演]
シン・ヒョンスー(2008年度バイオリン部門第1位)
長尾春花(2008年度バイオリン部門第5位)
[ゲスト出演]
南紫音(2005年度ロン・ティボー国際音楽コンクール バイオリン部門第2位)
[指揮]
広上淳一
[オーケストラ]東京フィルハーモニー交響楽団
[プログラム]
プロコフィエフ:バイオリン協奏曲第1番ニ長調(バイオリン:シン・ヒョンスー)
ドヴォルザーク:バイオリン協奏曲イ短調(バイオリン:長尾春花) 他
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