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NHK大河ドラマ「篤姫」の長丁場で、確固たる力量を見せつけた宮崎あおいの、2009年初仕事が決まった。2月7日(土)から東京・青山円形劇場で幕を開ける舞台「その夜明け、嘘。」。脚本と演出を手がけるのは、「ピチチ5」をはじめとするユニット公演で、芝居通の注目をじわじわと集める若手劇作家・福原充則。
締切間際の漫画家や、深夜に佇むガードマン、ファミレスやスナックの店員など、3人で様々な“夜を生きる人々”の群像劇を繰り広げる。「夜中に団地の前を通りかかると、『こんなに人がいるのに、今起きているのは自分だけなんだ!』と、まるで王国でも制覇したかのような気がしてくるんです(笑)。でも朝が来て、さまざまな人が動き始めれば、その王国は少しずつ崩れ去っていく。そんなひと晩の光景を、3人の俳優さんの力で表現したい」と福原。
そして舞台出演は2005年の「星の王子さま」以来3年半ぶりとなる宮崎あおいは「青山円形劇場は一観客としても、舞台が近くてとても好きな空間。それだけに、あの場所に自分が立つんだ、という実感がまだ湧かないのですが、精一杯頑張りたい」とコメント。福原は「たくさんの役を演じていただくことで、むしろ宮崎さんの揺らがない“芯”を見ていただきたい」と期待を語った。
そして共演はドラマや舞台で独特の存在感を放つ吉本菜穂子と、人気ドラマ「相棒」スピンオフ版の主演も決まった六角精児。「福原さんの舞台は以前から大好きで、今作品の前身となった作品も拝見しています。小さな空間で、役者さんが自転車にまたがって疾走する、あの痛快さを円形劇場で、しかも宮崎さんとご一緒できる。楽しみと同時に責任重大です」と吉本が語れば、六角は「お客さんに四方八方囲まれるということは、途中で後ろを向いてこっそり休憩することができないわけでして(笑)。いつもしこたま酔って気づけば朝になっていて、『あのアツい会話は何だったんだ……!?』といきなり我に返る、僕自身の実体験を思い出しながら芝居に臨みたい」と一同を笑わせ、独特のチームワークを予感させた。
ちなみに上記写真に鎮座しているのは、物語の最重要アイテムとなる、自転車。TVスポットの撮影で、商店街を何度も全力疾走したという3人は、「何だか、膝がおかしなことになりました」(宮崎)、「あおいちゃんが速いので、ついていくのがやっと!」(吉本)、「……と若者ふたりが言っているんだから、僕は言わずもがなでしょう(笑)」(六角)とコメント。こちらの放送も待たれる。
「その夜明け、嘘。」は、2月7日(土)から22日(日)まで、青山円形劇場にて上演。チケットは12月6日(土)一般発売開始。
※宮崎あおい の“崎”は旧字です。
取材・文:小川志津子
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