あなたが好きなタレントの
出演情報をメールでお知らせ♪

タレント ニュース

映 画

日本人監督が2作品連続でベルリン映画祭出品の快挙!
2008年12月16日 09時50分 [邦画]
『選挙』に続いてベルリン映画祭出品が決まった想田和弘監督の新作『精神』,(C)2008 Laboratory X, Inc

『選挙』で日本の選挙運動の実態を鮮烈に描き、国内だけでなく海外でも高い評価を浴びた新鋭・想田和弘監督の最新作『精神』が来年2月に開催されるベルリン映画祭に出品されることが決定した。

『精神』は外来の精神科診療所「こらーる岡山」に通う人々の姿を捉えた作品。発病の理由や、病気との付き合い方も異なる人々を想田監督は前作『選挙』と同じくナレーションやテロップ、音楽を使わずに撮影対象に迫る“観察映画”の手法で記録している。また「被写体の顔にモザイクをかける手法は、当事者に対する偏見やタブー視をかえって助長する」との考えから、素顔での出演を了承した相手のみにカメラを向けているのも特徴だ。

前作『選挙』に続いて2作品連続でのベルリン映画祭出品という快挙を成し遂げた想田監督は「勇気を持って出てくれた患者さんたちの存在なしには決して完成しなかった映画で、心から感謝しています。ベルリンでの上映が、世界中の人に観てもらえるための起爆剤になれば」と喜びのコメントを発表している。

精神病に苦しんでいる人々にモザイクをかけずにカメラを向けることは“タブー”とのイメージがあるが、国内の自殺者が10年連続で3万人を超え、その原因の約18%がうつ病であるといわれている現在、この映画で描かれている“心の問題”は誰にとっても無関係ではないといえる。前作『選挙』の公開時は作品の内容をめぐって各地で活発な議論が巻き起こったが、新作『精神』も日本だけでなく世界各地で注目を集めることになりそうだ。

『精神』
2009年初夏 シアター・イメージフォーラム他にて公開

チケットぴあ

映画のニュース もっと見る

最新ニュース もっと見る