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宝塚歌劇創立95周年、幕開けを飾る『太王四神記』を花組が熱演
2009年01月06日 17時40分 [ミュージカル・ショー]
『太王四神記-チュシンの星のもとに-』
右:真飛聖、左:桜乃彩音

真飛聖(まとぶ せい)率いる花組による幻想歌舞劇『太王四神記-チュシンの星のもとに-』が1月1日(木)に開幕。宝塚歌劇創立95周年を迎える1年の幕開きを華々しく飾った。ペ・ヨンジュン主演の韓国歴史ファンタジードラマを基にした本作は、紀元前から7世紀まで存在した高句麗を舞台にした物語。主人公・タムドクが、真の王へと成長していく姿が切ない愛と絡めて描かれる。

見どころのひとつは、全編通してエンタテインメント性の高い小池修一郎による演出だ。ドラマでは24時間に及ぶ大作をダイナミックかつスピーディに展開させるため、回り舞台による転換を行い、燃え盛る炎やオーロラなどの背景をLEDを駆使した迫力ある映像で表現。クライマックスではクレーンを使用した演出、衣裳も豪華で、スピーディながらも薄味さはなく、十分な見応えが感じられる。

そして、その迫力の演出に負けない役者の演技にも注目だ。真の王となる運命を予言されながらも、その能力を隠して生きるタムドクを演じる真飛は、役柄にぴったりの気品ある姿、演技で観客を魅了。また、伸びやかな声でチュシンの王として生まれた苦悩や内なる想いを表現した。ヒロインのキハを演じるのは桜乃彩音(さくらの あやね)。魔術師・プルキルに操られ、自身の想いを偽らなければならない悲しさをしっとりと情感がこもった演技で魅せる。大空祐飛(おおぞら ゆうひ)演じるヨン・ホゲは、幼い頃にはタムドクとの友情を築くが、タムドクが母親を死に追い詰めたことから恨みへ発展し、キハとの三角関係も相まって憎悪を募らせる。その純粋であるが故の苦しさや切なさを、大空は繊細に表現していた。さらに、人々を操り世界を我が物にしようとするプルキル役を演じた壮一帆(そう かずほ)の、徹底した悪役ぶりも際立ち、これまで見られなかった新たな可能性を感じさせた。また、ミュージカルを終えた後、フィナーレのショーでは、朱雀、青龍、玄武、白虎の四神をイメージしたダンスを披露。お祭り感溢れる華やかなものや、ロックテイストなナンバーなどエネルギッシュなダンスが繰り広げられる。

宝塚歌劇ならではの愛と友情の物語を軸とし、憎しみ合うことではなく、人と人が信じ合うことの大切さをストレートに訴えるこの物語。ファンタジーながらも、現代社会にも通じる普遍的なテーマを持った舞台となっている。95周年を迎え、客席やロビーの絨毯も新調。まだ新しい匂いが残る劇場でぜひこのエンタテインメントな世界を体感してほしい。

『太王四神記』は2月2日(月)まで宝塚大劇場にて上演。その後、2月13日(金)から3月22日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは1月11日(日)より一般発売開始。

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