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「シネマ歌舞伎」や「ゲキ×シネ」など映画館で人気の演劇やライブなどを楽しめる試みが拡大しているが、現在、全国の映画館で上映中の英国オペラを楽しめる特集「UKオペラ＠シネマ」が話題を呼んでいる。

「UKオペラ＠シネマ」はソニー株式会社が昨年5月よりスタートした新サービス“Livespire(ライブスパイア)”の最新作。これは、演劇や音楽イベントなどのライブエンターテインメントを最新鋭のデジタル機器で収録し、映画館の大スクリーンで楽しもうという試みで、これまでに音楽座ミュージカル『メトロに乗って』や、岸谷五朗が演出を手がけた『FROGS』を上映。1回しか味わえないライブ体験を繰り返し楽しめるとあって、リピーター客も現れるなど好評を博している。

第3弾となる今回は、英国演劇界を代表する「ロイヤル・オペラ・ハウス」と、英国郊外で開催され多くのオペラ愛好家を魅了してきた「グラインドボーン音楽祭」の公演から各2作品ずつを厳選して上映。名作オペラとして知られるビゼーの『カルメン』、モーツァルトの『フィガロの結婚』、日本人指揮者・大野和士氏が指揮を務めた『ヘンゼルとグレーテル』、ジュリアス・シーザーの物語を描く227分の超大作『ジュリオ・チェーザレ』の4作品が揃った。

いずれも上演時に高い評価を受けた作品ばかりで、クラシック好きの人はもちろん、オペラに興味はあるものの入場料金が高くて足を運ぶことができなかった人や、一般的に入場が難しい年少の観客も気軽にオペラ体験できる特集となっている。

■Livespire「UKオペラ＠シネマ」上映作品
ビゼー『カルメン』指揮：アントニオ・パッパーノ
モーツァルト『フィガロの結婚』指揮：アントニオ・パッパーノ
フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』指揮：大野和士
ヘンデル『ジュリオ・チェーザレ』指揮：ウィリアム・クリスティ
新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国順次公開中

• ＠ぴあ：「UKオペラ＠シネマ」 特集