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沖縄国際映画祭3日目の21日、板尾創路初監督作『板尾創路の脱獄王』の上映に合わせて記者会見が行われ、板尾監督のほか、出演の國村隼、石坂浩二が登壇した。

同作は、何度も脱獄に成功するも、わずか数時間で捕まってしまう囚人を主人公にした脱獄エンターテインメント。板尾監督の「主演できるならやる」という一言から始まった企画で、彼らしいこだわりが随所に潜んだ意欲作。

気になる板尾の監督ぶりについて、國村は「演者としての板尾さんは表情が無いようで、心の中がガラガラ動いているのが見え隠れしている。ほかの人にない魅力ですよ。監督として違和感がなく、ジャッジが完璧でしたね」と語り、石坂も「衣装合わせのときに板尾監督と話したんですが、狙いを聞いて驚きましたね。『時代はいつというのはありません、国がどこというのもありません』と。ストーリーを大事にする新しい入り方なんです。映画はどこをぼやかすかが、僕は大事だと思うんですが、彼は時間経過などをうまくごまかしているけど、緻密なところはすごく緻密。緩急の付け方が初めての作品とは思えませんでしたね」と、大御所俳優ふたりをうならせた。

ふたりから称賛の言葉を受けた板尾監督だが、自身の評価については「俳優としては減点なかったですよねぇ（笑）。監督としては20〜30点かな。だけど、1日も休んでへんかったから卒業させてええやろ、みたいな（笑）。一生懸命さだけは、みたいな感じです」と至って謙虚に語った。

次回作について聞かれると、「3D映画やったら（笑）。飛び出すのが面白いですよね。『板尾創路の3D脱獄王』にしようかな。西川きよしさんにも出てもらってね」と笑いで返していた。

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