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映画でも大ヒットした東野圭吾の名作ミステリーが今度は舞台となって登場する。演劇集団キャラメルボックス2009スプリングツアー『容疑者Xの献身』の製作発表記者会見が3月19日、都内で行われた。
高校の数学教師・石神哲哉はある夜、隣人・花岡靖子の部屋で不審な物音を聞く。やがて、隅田川の河川敷で男の死体が発見される。捜査に乗り出す草薙刑事は、物理学者・湯川に協力を求める。しかし、捜査線上に浮かんだ男・石神は湯川のかつての友人だった……。
昨年、福山雅治が主演した映画の大ヒットも記憶に新しいこの作品に、演劇集団キャラメルボックスが挑む。これまで北村薫や恩田陸、梶尾真治らの人気小説の舞台化を手がけてきた同劇団だが、今回で原作ものの舞台化は10本目。石神を演じるのは劇団員の西川浩幸。「最初に読んだときは立ち上がれないほどの衝撃でした。しかし、同時に石神という役に強く惹かれました。この小説の一読者として、石神という人間を演じることによって救うことができたらと思っています」とコメント。湯川教授を演じる岡田達也は「本当に面白い作品。物理学を目指す人というのはどういう人なんだろう、というところから役作りに挑んでます。映画やドラマとはまた違った湯川を演じられたら」と語った。
そして、ヒロイン・花岡靖子を演じる西牟田恵はキャラメルボックスに初参加。「お客さんを喜ばせるためのアスリート集団というか、そこを目指すプロ集団」と劇団への印象を語る。同じく初参加の草薙刑事役・斎藤歩は「湯川と同じ優秀な大学を卒業して警察に入ってるっていうのはよっぽど変わった奴か、正義感が強い奴なんじゃないかな」と役作りについて語った。また、草薙刑事の上司・間宮刑事を演じる川原和久は、ドラマ『相棒』シリーズの伊丹刑事役でもおなじみ。「微妙にキャラがかぶっているんですが(笑)あちらのドラマとは違いを出せるようがんばります」とコメント、笑いをさそった。
普段はダンスや歌、笑いなど、エンターテインメント性にあふれる作風で知られるキャラメルボックス。しかし、今回はそれらの要素をあえて封印し、この作品に真っ正面から立ち向かう。脚色・演出を担当する成井豊は「映画とは違い、原作にとにかく忠実にやろうと思っています。これまでの劇団のカラーとはかなり異なる作品だけに、期待と同時に実は不安も大きい。でも、この物語を信じていけば大丈夫だと思っています」と語った。舞台版ならではの『容疑者Xの献身』に期待したい。
神戸公演は4月18日(土)から26日(日)まで新神戸オリエンタル劇場にて、東京公演は4月30日(木)から5月24日(日)までサンシャイン劇場にて上演。チケットは現在発売中。
取材・文:川口有紀
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