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人気作家・伊坂幸太郎氏のベストセラー小説『ゴールデンスランバー』を堺雅人、竹内結子の主演で映画化することが決定した。

『ゴールデンスランバー』は、仙台を舞台に、首相暗殺の濡れ衣を着せられた平凡な宅配便ドライバーの男・青柳が、かつての恋人・晴子や、友人たちの協力を得ながら無実の罪を晴らすため奔走するミステリー作品。数々のヒット作を送り出してきた伊坂氏の作品の中でも評価の高い1作で、山本周五郎賞をはじめ、「2008年本屋大賞」、「2008年このミステリーがすごい！」国内編第1位など、数々の栄冠に輝いている。

人気の伊坂作品だけに30を超える会社により映画化権が争われたが、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』を映画化し、伊坂氏からも絶大な信頼を得ている中村義洋監督と製作チームが映画化権を取得。現在公開中の中村監督作品『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも共演を果たしている堺雅人と竹内結子が主演を務めることが決定した。

主人公・青柳を演じる堺は「原作を読んで“普通の人物がとんでもない事件に巻き込まれる”面白さを感じました。今回の作品に期待されている皆さんの思いに応えられるよう、精一杯走り回りたいと思っています」と意気込みを語り、ヒロイン・晴子役の竹内は「本当に伝えたい想いが、何ひとつ伝わらない主人公との関わりに興味を持ちました」と出演の動機を語ると同時に「中村監督のまた新しい作品に参加できる事がうれしく、撮影も楽しみ」とのコメントを発表している。

本作は宮城県、仙台市の全面協力の下、オール宮城ロケを敢行。仙台市街地での大規模ロケも予定されており、これまでにないスケールのミステリー映画となりそうだ。撮影は今春より開始され、今秋の完成、2010年の公開を目指す。

『ゴールデンスランバー』
2010年公開