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トウモロコシから“食の問題”を見つめたドキュメンタリーが公開
2009年04月06日 16時06分 [洋画]
映画『キング・コーン』

アメリカのトウモロコシ栽培の現場を通して、“食”の現実を見つめるドキュメンタリー『キング・コーン』が4月25日(土)より公開される。2007年に公開されたドキュメンタリー『いのちの食べかた』が8か月以上のロングランを記録するなど、“食”への関心が高まっているだけに、本作も大きな注目を集めそうだ。

映画『キング・コーン』はふたりの若者が社会勉強のためにトウモロコシの栽培を始めようとする場面から始まる。そこでふたりは効率を最優先にした農場の現状や、国の助成がなければ暮らしていけないトウモロコシ農家の経済環境、農場の寡占問題など、現代の農業にまつわるさまざまな問題を目のあたりにしていく。また、ふたりは収穫されたトウモロコシの行方を追うことで、食肉や加工食品が抱える問題も見つめていく。

5日には、都内にある「IID 世田谷ものづくり学校」で本作のイベントが行われ、上映後には「ゼロからわかる! “おいしい”農業講座」と題したトークショーを開催。世田谷で農園を経営している宍戸達也氏は「この映画を観ると、アメリカの農業というのはシステムが大きすぎて、変えることができない状態にあるのでは、と思いました。しかし、日本は国土が小さいがゆえに、まだ再生可能な状態にある」とコメント。また、都会で暮らしながら実家の農業をサポートしているグループ“倅(セガレ)”のメンバーのワタサワミノル氏は「農業が“工業化”しているのは問題」、ナゴヤアツシ氏は「日本では農業に関心のある人が多く、朝市などのマーケットも増えつつある」とそれぞれ語り、集まった参加者たちを巻き込んで、予定時間をオーバーするほど活発な議論が交わされた。

安全性や自給率など、近年、何かと話題にのぼることの多い“食”の問題。日本とアメリカという違いはあるが『キング・コーン』が描いている問題は、日本の観客にも身近な問題として受け入れられるのではないだろうか。

『キング・コーン』
4月25日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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