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パク・チャヌク最新作は五感をフルに使い鑑賞する刺激作【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月20日 12時57分 [映画祭]
フォトコールに登場したソン・ガンホ(右) (c)Kazuko Wakayama

韓国映画界を牽引する若手監督の筆頭として名前が挙がる、パク・チャヌク監督の最新作がカンヌ映画祭コンペ部門に出品された。

『Thirst』(英題、韓国題『BAK-JWI』)と名付けられた本作は、突然変異で吸血鬼になってしまった牧師の物語。あらゆる監督に愛され、毎年のようにカンヌを訪れているソン・ガンホ主演の奇妙なホラー映画だ。

2003年には『オールドボーイ』が審査委員長のクエンティン・タランティーノに大絶賛され、グランプリを受賞。以降ベルリン映画祭、ベネチア映画祭と世界三大映画祭を席巻してきた。プレス上映後の記者会見で、独特な作品作りの秘訣に関する質問が出ると、「観客の五感を刺激するような作品を作ることが第一の目標だ。そのためには、もちろんストーリーも大事だが、観て、聞いて、感じ、触れ、そして匂うような作品を作りたいと思っている。どのシーンも、観客が五感をフルに使って体験できる作品を目指した」と答えた。パク・チャヌク監督の思惑通り、『Thirst』の中で繰り広げられる吸血鬼のドラマは、暴力的であると同時に官能的であるという評価を受けている。ヒロインを演じたキム・オクビンは韓国国内では有名だが、海外ではまだ知名度が低いにも関わらず、「あのパワフルな女優は誰?」と一気に注目を集めた。

なお、『Thirst』公式上映の翌日に行われたポン・ジュノ監督の『母なる証明』の公式上映に、パク・チャヌク監督とソン・ガンホも出席し、上映後にジュノ監督を祝福していた。

取材・文:平井伊都子
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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