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フィルム・ノワールの傑作が登場【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月20日 18時09分 [映画祭]

『リード・マイ・リップス』(2001)や『真夜中のピアニスト』(2005)と、現代フランス映画界でフィルム・ノワールの担い手として活躍するジャック・オディアール監督は、最新作『A Prophet(予言者)』をコンペ部門に出品している。

本作では、フランスの刑務所を舞台に、アラブ系のマフィアに仕える青年が黒い社会を生き抜いていく様を描いている。地元フランス出身だけあり、熱狂的なファンを持つオディアール監督。「刑務所を社会の比喩と考え、主人公の青年が刑務所の内外をある種の社会の縮図として体験するように描きたかった。この作品の元々のアイデアは、ウェスタン映画のような巨大なイメージを持つジャンル映画だ。例えば、ジョン・ウェインがフランスの刑務所に入るような…」と独特な映画論を語った。

今年のカンヌ映画祭コンペ部門にはジャンル映画が多く含まれているが、その中でも今作は前半戦の一番人気を誇っている。オディアール監督はカンヌ映画祭において脚本賞受賞の経験はあるが、満を持してパルムドール受賞となるか注目が集まっている。

取材・文:平井伊都子
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO

■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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