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松たか子が主演するミュージカル「ジェーン・エア」の製作発表記者会見が、6月1日に都内で行われた。舞台、映画、ドラマと数々の作品に出演する松だが、ミュージカルに単独主演するのはこれが初となる。
シャーロット・ブロンテの最高傑作として知られ、世界中で読み継がれている小説「ジェーン・エア」。これを、「レ・ミゼラブル」の演出家として名高いジョン・ケアードが、自ら脚本・作詞も手掛け、2000年にブロードウェイで開幕したのが本作だ。トニー賞でも5部門にノミネートされるなど評価の高かったこのミュージカルを、さらに今回、日本で上演するにあたりジョン・ケアード自身が脚本を練り直し、音楽も再構築、新演出で上演する。ジョンは「ブロードウェイの仕事は商業的プレッシャーをかけてくるんですね。例えばコメディの要素を入れろと強く言われたり、個人の感情の発露を中心に描いた物語だから大規模にしない方がいい作品なのに、非常に規模の大きなものにされてしまったり。そんな納得していないところを、作曲家のポール・ゴードンと協力してかなり書き変えました」と語る。ブロードウェイを超える“完全版”が今回の上演というわけだ。
ヒロインを演じるのが、松たか子。「このヒロインは素晴らしい演技ができ、素晴らしい歌が歌え、さらに強い精神力を持っている女優さんでなければいけない。たか子さんの舞台を初めて観た時に、ジェーンをやる人が見つかった、と思いました」とジョンに絶賛された松は、「自信を持つには私にはもっと稽古が必要ですが、挑戦しがいのある作品なので、9月をこの『ジェーン・エア』に捧げたい」と控えめにコメント。ジェーンの相手役となるロチェスターを演じるのは橋本さとし。松とも数々の共演経験があるが「(松は)タフな女優。お客さんはもちろん役者が惚れる女優です。まさかこんなラブ・ストーリーで一緒にやれるなんて夢にも思っていなかった。その奇跡を、舞台の上で愛として表現していきたいです」と話す。軽妙に笑いを交えながら話す橋本に、ジョンが「ロチェスターもワイルドで、単純なヒーローではない。もしもシャーロット・ブロンテが関西弁を知っていたら、本も(橋本さんが話すように)関西弁で書いてくれたと思うんですけど」とコメントするほど、こちらのキャスティングにも自信を持っている様子だった。
会見最後のフォトセッションでは、カメラに笑顔を向ける松と橋本に、ジョンが突然「僕が演出をつけてあげようか?」と肩を抱かせたり、見つめ合わせたりと、楽しい雰囲気で進み、すでに息の合ったカンパニーであることが垣間見られた。公演は9月1日(火)から29日(火)まで、東京・日生劇場にて。9月1日(火)はプレビュー公演。チケットは6月29日(月)に一般発売を開始する。尚、@電子チケットぴあでは、ぴあカード会員限定先行「いち早プレリザーブ」を6月7日(日)11:00まで受付中。
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