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“スケールアップ”という売り文句は続編に付き物だが、『トランスフォーマー/リベンジ』はまさにそれ。息つく間もない、圧倒的な映像体験と言ってしまおう。

主人公の少年サムは大学生となり、楽しいキャンパスライフを望んでいたものの、再びトランフォーマー・バトルに巻き込まれる。今度の戦いは太陽のエネルギーを消滅させるという、地球の存亡にもかかわるもの。サムと仲間たちの奔走は前作の陽性のノリを踏襲しているものの、そんなストーリー展開なのだから、今回の危機はより深刻で、スリルも濃厚。危機の中でさまざまな決断を迫られるサムに感情移入したなら、とてつもない緊張感を味わうことになるだろう。

そんなドラマのうねりに拍車をかけるのが、トランスフォーマーたちの変型やバトルをビジュアル化したVFX映像。上海を舞台にした、米軍と善のトランスフォーマー＝オートボットの連合軍による、悪のトランスフォーマー＝ディセプティコンの征伐。高速道路や高層ビルを破壊する、この冒頭に度肝を抜かれたと思いきや、新たなトランスフォーマーが次々と出現。中東で繰り広げられるクライマックスは戦争状態で、ピラミッドをはじめとする古代遺跡をも破壊する凄まじさ。そんなありえないスペクタクルをリアルに見せてしまうデジタル技術に驚かされる。

ドラマチックな展開と、怒涛のVFX映像でたたみかける150分。お腹いっぱいだ！

文：相馬学

『トランスフォーマー/リベンジ』
6月19日（金）、世界最速先行上映6月20日（土）、TOHOシネマズ日劇他全国にて公開

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