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この夏、帝国劇場にて上演される山口祐一郎主演ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」。開幕まであと20日となった6月15日、「クロロック城スペシャルナイト」と称するカウントダウンイベントが行われ、応募総数8400通の中から選ばれたファン800名が、出演者たちのトークやナンバーの一部を堪能した。

本作はロマン・ポランスキー監督映画『吸血鬼』をもとにしたウィーン・ミュージカル。吸血鬼のクロロック伯爵とヴァンパイア・ハンターのアブロンシウス教授の対決を軸に、個性的な登場人物が繰り広げる物語で、ゴシック・ホラー的世界観を背景にしながらコミカルな要素が満載。ジム・スタインマンによるロックテイストの楽曲も楽しく、2006年の日本初演時には熱狂的ファンも多数生まれた人気作品だ。

本番と同様に、アブロンシウス教授を探しながら助手のアルフレートが登場するところから始まったこの日のイベント。印象的なオーバーチュアとともに、アルフレートにダブルキャストで扮する泉見洋平と浦井健治が客席から登場するや、場内は大きな拍手が沸き起こった。まずはクコール役の駒田一の司会でトークショーが進行。アルフレートふたりに加え、「もっと色っぽくセクシーに、3年分の勉強したことを出せれば」と話すサラ役の大塚ちひろや同役の知念里奈、宿屋の亭主シャガール役の安崎求とその妻役の阿知波悟美、シャガールの愛人マグダ役のシルビア・グラブが、作品への意気込みから、サラの入浴シーンの感想、浮気をする男の習性までを和気藹々と話した。

続いて大塚、浦井、泉見らが劇中歌「初めてだから」「外は自由」の2曲を披露した後、ついにクロロック伯爵役の山口祐一郎が、アブロンシウス教授役の石川禅、伯爵の息子ヘルベルトに扮する吉野圭吾とともに登場。演出の山田和也を加え、初演時の楽しいエピソードなどを披露。山口が「一番の思い出は（サラの）お風呂場をのぞくシーン。普段はお風呂の中からの逆光で見えないようになっているんですが、たまにその電気が消えて非常に良く見えるんです……」と語るなど、独特の話術で観客を沸かせば、吉野はオカマキャラのヘルベルトになりきってトークし、場内は笑いの渦に。最後にはダンサーやアンサンブルが登場、ダンスの振付けのレクチャーを受けた客席のファンとともにフィナーレナンバーを歌い踊った。盛りだくさんの内容で、熱狂のミュージカルにふさわしく大盛り上がりで終わったイベントとなった。

公演は7月5日(日)から8月26日(水)まで東京・帝国劇場、その後9月2日(水)から27日(日)まで福岡・博多座にて行われる。チケットは、東京公演分は発売中、福岡公演分は7月25日(土)に一般発売開始。

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