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市川海老蔵が、天下に轟く大泥棒に扮する新作歌舞伎「石川五右衛門」の製作発表が6月23日、都内にて行われた。原案は、天樹征丸(『金田一少年の事件簿』)・亜樹直(『神の雫』)など別名義でも活躍をしている、人気漫画原作者の樹林(きばやし)伸が手掛ける。
盗賊でありながらそのキャラクターが愛され、古くは浄瑠璃や歌舞伎、現代でも映画や小説などでたびたび取り上げられる石川五右衛門。釜茹でにされた壮絶な最期や、時の為政者・豊臣秀吉の命を狙った話など、虚実入り混じったエピソードはどれも型破りでスケールが大きく、日本人の心を惹きつける。その存在について海老蔵は「大盗賊でありながら非常に人間的であるところなど、以前から魅力的に思っていました」と語る。市川團十郎家では200年以上前から、代々の團十郎が五右衛門を扱う歌舞伎を手掛けているなど縁も深く、今回海老蔵が新しい「石川五右衛門」に挑むのは、ある意味必然かもしれない。
漫画原作者が歌舞伎の原案を手掛けるのは、今までにない試み。海老蔵は「日本の文化として昔からある歌舞伎と、近年海外が認める日本文化である漫画、これが融合したらとても面白いものになるのではという思いがあった。そんな中で樹林さんとお会いして、この方の熱い情熱、才能、そして異常なまでの自信(笑)……に心打たれまして。この人とやりたいなとパッと思っちゃったんです。これは運命で、樹林さんと赤い糸で結ばれていたのかなと思いますね」と話す。樹林も「正直、そんなに引き受ける気持ちはなかったんですが、海老蔵君の舞台をみて、普通じゃないオーラを感じた。すべては海老蔵君という才能との出会いがあってのこと。彼に恥をかかせたくないという気持ちで頑張って、今、なんとかいいものができそうなところにきています。期待してください」と語った。
海老蔵は盗賊にかけて「やっぱり石川五右衛門を公演しているときに、皆さんの心を奪いたいですよね」など、色男らしいコメントも。そのほかの出演は、海老蔵が「家族だけれど、その前に偉大な先輩。出てもらえることが驚きだったし、とても大きい。父が出て恥ずかしくないものにしなくちゃというプレッシャーもある」と語る父・市川團十郎が秀吉を演じ、茶々役に中村七之助が扮する。
公演は8月8日(土)から27日(木)、東京・新橋演舞場にて。チケットは発売中。
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