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美しい自然に囲まれた南フランスを舞台に、学校給食をオーガニック化する試みを1年にわたって密着したドキュメンタリー映画『未来の食卓』の記者会見が24日、都内で行われ、来日したジャン=ポール・ジョー監督が登壇した。
『未来の食卓』は、給食のオーガニック化を追う中で、食品業界の問題点や、農業における化学肥料や土壌汚染の影響を描き、現代人に“日常的な食の問題”と“地球環境の未来”について警告を発する作品。
ジョー監督は「日本は、フランス同様、美しい自然と穏やかな気候に恵まれ、素晴らしい文化遺産をもった国です。しかし、日本も含め、産業国の多くは“切腹”しようとしています」とコメント。「産業の発達している国ほど、国の遺産、地球の遺産を壊し、子供たちの遺産を壊そうとしているのです」と訴えた。
その一方で、ジョー監督は本作を「観客に警告を発するだけでなく、自然や人生にオマージュをささげるような作品にしたかった」と解説。単館公開からスタートし、最終的に30万人を超える動員を記録した本国フランスでの公開について「最初は環境に関心のある人が観てくれたのですが、口コミで、環境に関心の薄い人も多く劇場に足を運んでくれた」と振り返った。
その後、超党派で有機農業推進議員連盟を立ち上げたツルネン・マルテイ参議院議員と、元“ギャル社長”として知られ、現在は若者が農業に関心を持つきっかけを作るために「ノギャルプロジェクト」を行っている藤田志穂がゲストとして登場。マルテイ議員は「これまでにオーガニック農業を扱った映画をいくつか観てきましたが、一番感動しました。今まで有機農業に興味がなかった方にも観ていただきたい」と作品の感想を語り、藤田も「とても難しい問題を扱っていると思うのですが、若い人が何かを考えてくれるきっかけになれば」とコメントした。
ジョー監督は最後に「日本にも食の問題や、環境について関心のある人は多くいます。しかし、大事なのは“アクションを起こす”ことです。これを始まりとして、ひとりひとりが行動を起こしてほしい」と観客に訴えた。
『未来の食卓』
8月上旬、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
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