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すっかり真夏の博多の風物詩となった、8月の博多座を華麗に彩る宝塚歌劇公演。今年は全国に先駆けて、大空祐飛(おおぞら ゆうひ)、野々すみ花(のの すみか)の宙組・新主演コンビが登場する。7月6日、福岡市内で制作発表が行われ、出演者がお披露目公演に向けて意気込みを語った。
上演演目は、王朝千一夜『大江山花伝』-燃えつきてこそ-と、ファナティック・ショー『Apasionado!!II』。『大江山花伝』は、1986年に平みち、神奈美帆、杜けあきを中心とする雪組で上演された作品で、大江山伝説をもとにした木原敏江の漫画をミュージカル化した詩情豊かな舞台。自分の本性に苦悩し続けながら生きる美しく孤独な鬼・茨木童子と、悲しい過去を背負いながらも茨木を一途に愛しぬく娘・藤子の恋が、幻想的かつドラマティチックに描かれている。『Apasionado!!II』は宙組では初めての上演。スペイン語で「熱い」「情熱の男」という意味のタイトル通り、熱いリズム、燃え上がる恋、嫉妬の炎など、様々な「熱」をテーマに繰り広げられるエネルギーに満ちたダンシング・レビューだ。
今回、宙組の新トップとなった大空は「私が演じる茨木童子は、鬼と人間の間に生まれた混血。自分の中の鬼である悪の部分と人間である善の部分の間で葛藤を続ける役ですが、悪と善の両方を持つのは人間も同じ。その部分に共感して頂けるようにリアルに演じたい。もちろん、耽美さも忘れずに…(笑)」と、大役に意欲満々の様子。そして相手役・藤子を演じる野々は「葛藤を続ける茨木童子を、心から愛し続ける藤子をきちんと演じていきたい。博多座での出演は初めてですが、観劇した時に“何て綺麗な劇場”だと感動したので、そこで出演できるのは楽しみ」と、初の博多座出演に今から期待が高まっている様子だった。
「初めて共演した時に、“お互いに体当たりで芝居ができる稀有な存在”と思った。野々にはまだまだ未知数の魅力があると思うので、このコンビでは本当に面白いことができそう」(大空)、「共演する前は端正で気品があり、本当にクールな方……というちょっと近寄りがたい印象でしたが、組全体に気を配るスケールの大きさもあって、本当に素敵な方です。近くでお芝居できることが幸せ」(野々)と、お互いを尊敬の眼差しで見合うシーンもあり、今から息もぴったりの2人。このコンビでの船出が本当に楽しみだ。
8月3日(月)から25日(火)まで博多座にて上演。チケットは、好評発売中。タカラジェンヌが繰り広げる、ゴージャスな“夢の世界”を、お見逃しなく。
取材・文:原田素子(チケットぴあ九州)
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