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東京・阿佐ヶ谷に拠点を置くアート・アニメーションの専門学校「アート・アニメーションのちいさな学校」の生徒たちが作り上げた作品を上映する特集「アニメーション・マジック」が11日(土)から、ラピュタ阿佐ヶ谷で開催される。
「アニメーション・マジック」は、「…ちいさな学校」で2年間学んできた生徒たちの集大成ともいえる立体、平面アニメ作品のほか、人形アニメーターで、本校の講師も務めるアニメ作家・真賀里文子氏の作品など珠玉の短編を上映。会場となるラピュタ阿佐ヶ谷は、2000年から「ラピュタアニメーションフェスティバル」を開催し、国内外の良質なアニメを発掘し続けてきたことで、アニメ愛好家から厚い信頼を得ている劇場だ。
そもそも「…ちいさな学校」は、ラピュタ阿佐ヶ谷を訪れたロシアの巨匠、ユーリー・ノルシュテイン氏の「日本にはアート・アニメを教える学校がない」という言葉を受け、2006年に誕生。施設内に作業場を持ち、講師と生徒が“一緒に物づくりを楽しむ”感覚で、授業を行っているのが特長だ。立体アニメーションを指導する真賀里氏は「今はコンピューターが進歩しているので、ひとりでもアニメを作ることはできる。しかし、自分の体に“人形を動かす感覚”を覚えさせ、人と協力しあう姿勢を育てることは、専門家の指導の下で、他の生徒と一緒になって取り組まなければできないこと」と語る。
本校では、日本アートアニメ界の第一人者である久里洋二や、アニメの巨匠・岡本忠成の人形を作り続けた保坂純子ら名だたるアニメ作家や評論家、プロの映画スタッフたちが講師を務め、実習はもちろん、アニメ史や日本文化に関する講義も行うなど、幅広いカリキュラムがそろう。また、校内に本格的な試写設備を持ち、映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」との太いパイプを持っていることも本校の強みだ。真賀里氏が「たとえ実習作品でも、人に見せられるものを作らなければ意味がない」と語る通り、今回「アニメーション・マジック」には“授業の結果”ではなく“観客を想定した作品”が並んでいる。
真賀里氏は「生徒の作品を世の中に出すために、今後何ができるかがテーマ」としながらも、「あと5年後には必ずこの学校から活躍する者が現れる」と自信を見せる。映画館に集う観客と、映画の世界を目指す若者たちが出会う今回の試みはアニメ・ファンだけでなく、映画ファンにも注目の催しといえる。
「アニメーション・マジック アート・アニメーションのちいさな学校 生徒作品集」
7月11日(土)〜7月24日(金) 連日21時からラピュタ阿佐ヶ谷にて開催
料金:500円均一
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