タレント ニュース
映 画

『白い巨塔』『華麗なる一族』などで知られる作家・山崎豊子原作の長編小説を映画化した『沈まぬ太陽』の製作報告会見が8日、都内で行われ、主演の渡辺謙、三浦友和、石坂浩二らが出席した。
映画は、高度経済成長時代を舞台に、航空会社という巨大組織に翻弄されながらも、不屈の精神で信念を貫く男の姿を描いた社会派ドラマ。1985年の日航ジャンボ機墜落事故が重要な要素となるため、壮大かつ慎重に描かなければならず「映像化は困難」とされていたが、若松節朗監督は「山崎先生が『映像化なしに死ねない』とおっしゃった」と後押しされたことを明かし、原作発表から10年の歳月を経て、総製作費20億円、3時間超の大作として映画化された。
航空会社の労働組合委員長を務める主人公・恩地元役の渡辺は、野球に例えて「コーナーを狙わず、とにかく真ん中に渾身の力を込めて投げた直球の映画。さすがに僕も160キロを目指す年ではなくなったけど、いま自分が投げられる一番の球を投げた」とPR。原作の感想を聞かれると「ストーリーが重層的なので、映画にもテレビにもできないなという確信があった」と答える一方で、「昨年後半から経済状況が悪化し、『会社って何なんだろう』と当たり前のようにささやかれる時代になった。この作品は、このタイミング(で映画化されるの)を待っていたのかな」と熱く語った。
出世と企業利益のためにあらゆる手段を講じる行天四郎役の三浦は、「演じているうちに四郎がかわいそうになってきた。この時代は、仕事をするのがお父さん、家庭を守るのがお母さんで、子どもを顧みる時間がなく、生きていくことに必死だった。その時代の人たちを否定してはいけない」と思いをはせた。
石坂は航空会社の会長役。ほか、恩地の妻を鈴木京香、行天の愛人を松雪泰子が演じる。
『沈まぬ太陽』
10月24日(土)全国東宝系ロードショー
関連タレント
映画のニュース もっと見る
-
映 画
2021年12月28日 17時52分 更新オンライン特別上映 JAM THE CINEMA Vol.2『エル プラネタ』 -
映 画
2021年09月14日 16時40分 更新佐久間由衣を主演に20代の悩みと心の揺れを繊細に描く -
映 画
2021年08月16日 13時57分 更新スパイだった実在の歌手描く映画『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』先行配信決定! -
映 画
2021年06月28日 10時33分 更新ヒップホップ黎明期を記録した伝説のドキュメンタリー映画「Style Wars」が先行配信決定! -
映 画
2021年05月17日 12時51分 更新映画『Style Wars』× JAM THE PLANET 特別オンライン上映会開催